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若葉学習会学校報「泉」 第694号 (2025年4月号) 今月の職員随想は校長先生
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学園ニュース
境港校舎のスナップ。
中3のみんなが頑張ってくれました。
(境港校舎)
3月6日と7日に県立高校の一般入試が行われました。試験後に生徒のみなさんから話を聞くと、面接でとても緊張をしたという人や普段通りの力が出せたという人など、反応は様々でした。私がこの文章を書いているときには、まだ合格発表前になりますので、合否の結果は分かりませんが、若葉の生徒のみなさんが良い結果が出ていることを祈っております。
今年の高校入試の問題を見てみると、どの教科も資料や文章が多く、大学の共通テストと同じような傾向になりつつあると感じました。集中して速読ができること、資料の内容をいち早く把握できることが必要になってきています。
来年、再来年と受験を控える中学1・2年生のみなさんも計画を立てて、四月からまた一緒に頑張っていきましょう。
今年の高校入試の問題を見てみると、どの教科も資料や文章が多く、大学の共通テストと同じような傾向になりつつあると感じました。集中して速読ができること、資料の内容をいち早く把握できることが必要になってきています。
来年、再来年と受験を控える中学1・2年生のみなさんも計画を立てて、四月からまた一緒に頑張っていきましょう。
(担当 古徳)
君たち 僕たち①

倉吉校舎 中学1年
柿本 晴音 さん
柿本 晴音 さん
今回はこの学年で最も長く通学している生徒の一人、晴音君を紹介します。彼との出会いは、ちょうど2年前の3月の体験入学でした。小学生とは思えない容姿に加え、落ち着きがあり、言動も大人びていました。物怖じすることなく、受け答えしていたことをよく覚えています。
入学当初は、漢字や英単語の暗記が苦手で、土曜日に特別補習することもありました。その甲斐もあってか、中学生になってからは数学だけでなく英語も得意教科になり、月例テストは常にトップレベルを維持しています。
晴音君は小学6年の時、私立中学へ進学することも検討していました。学力的に合格は可能でしたが、私立中学に進学すると、若葉で勉強を続けられなくなることから、そのまま公立中学校に進学、つまり若葉を選んでくれたのです。
倉吉東に合格することが彼の目標です。若葉を続けていて良かったと思ってもらえるよう、私も自然と背筋が伸びます。そして彼への3年目の指導が始まります。
(担当 濱)
入学当初は、漢字や英単語の暗記が苦手で、土曜日に特別補習することもありました。その甲斐もあってか、中学生になってからは数学だけでなく英語も得意教科になり、月例テストは常にトップレベルを維持しています。
晴音君は小学6年の時、私立中学へ進学することも検討していました。学力的に合格は可能でしたが、私立中学に進学すると、若葉で勉強を続けられなくなることから、そのまま公立中学校に進学、つまり若葉を選んでくれたのです。
倉吉東に合格することが彼の目標です。若葉を続けていて良かったと思ってもらえるよう、私も自然と背筋が伸びます。そして彼への3年目の指導が始まります。
(担当 濱)
君たち 僕たち②

米子校舎 中学2年
大谷 惟智さん
米子校舎中学2年生、大谷惟智君をご紹介します。授業で分からない部分をそのままにせず,納得するまで質問する努力家の大谷君。授業中や補習時間で難しい問題に挑戦する姿が印象的です。また休憩時間には頻繁に中学校を越えて友達と話しており、仲間に恵まれているとも感じます。友達に聞いたところ,「部活も勉強も均等に頑張っている」とのこと。大谷君の勤勉さは、学校でも変わらないみたいですね。
中学3年生も目前となり,いよいよ受験生になる大谷君。所属しているバスケ部の引退がもうすぐということもあり、引退後は勉強に専念したいそうです。
高校合格後にしたいことを聞いてみると、「日本一周をしたい」と意外な返事。食べ歩きをしてみたいとのことでした。合格後の楽しみが今からあるのは、きっと来年1年を乗り越えるためのモチベーションになるはずです。
これから受験勉強に向かっていく大谷君。来年以降の彼の活躍を、陰ながら応援しています。
(担当 荒島)
米子校舎中学2年生、大谷惟智君をご紹介します。授業で分からない部分をそのままにせず,納得するまで質問する努力家の大谷君。授業中や補習時間で難しい問題に挑戦する姿が印象的です。また休憩時間には頻繁に中学校を越えて友達と話しており、仲間に恵まれているとも感じます。友達に聞いたところ,「部活も勉強も均等に頑張っている」とのこと。大谷君の勤勉さは、学校でも変わらないみたいですね。
中学3年生も目前となり,いよいよ受験生になる大谷君。所属しているバスケ部の引退がもうすぐということもあり、引退後は勉強に専念したいそうです。
高校合格後にしたいことを聞いてみると、「日本一周をしたい」と意外な返事。食べ歩きをしてみたいとのことでした。合格後の楽しみが今からあるのは、きっと来年1年を乗り越えるためのモチベーションになるはずです。
これから受験勉強に向かっていく大谷君。来年以降の彼の活躍を、陰ながら応援しています。
(担当 荒島)
(世界遺産シリーズ)自由の女神 ニューヨーク アメリカ

卒業生はいま

京都大学 理学部
口村 梨緒 さん
口村 梨緒 さん
昨年の春、西の名門京都大学理学部に、1年の浪人期間を経て合格した口村さん。数学が例年よりも随分と難しく「少し焦った」と言いながらも、蓋を開けてみれば合格者平均点をはるかに上回る見事な成績での勝利でした。
久しぶりに会ってババ抜きをしながら話を聞いてみると、世の中の天才たちに引けをとることなく、大学での学びも順調な様子。図書館には入門書から高度な内容の専門書まで幅広く揃っている上に、その気になれば講義を受けて専門家の話を聞くこともできる。大学は「知的欲求を満たすのに最高の場所」だといいます。勉強したり、本を読んだり、友達と遊んだり、とにかく毎日が充実していて楽しいそうです。
数学・物理・化学・生物・地学をそれぞれ履修した結果「世界がなぜこうなのか、普遍的な心理を考察する点にロマンを感じる」という、格好いい理由で物理学の道に進むことに決めました。その一方で、『チ。―地球の運動について―』というアニメを見て、地動説の証明に命を懸けた人たちの物語に感動し、天文学への興味が抑えられなくなったという好奇心旺盛ぶり。京大が求める人物像にピッタリですね。
手前みそですが、送られてきた文章をそのまま載せようと思います。「私には数学の才能があったとはあまり思わない。おそらくそれがあったのは物理で、付随する形で数学もちょっとだけあって、そのわずかな才能を小西先生がすくって物にしてくれた」高校生の皆さん、こんな謙虚で最強な先輩の後に、続いていこう!
(担当 小西)
久しぶりに会ってババ抜きをしながら話を聞いてみると、世の中の天才たちに引けをとることなく、大学での学びも順調な様子。図書館には入門書から高度な内容の専門書まで幅広く揃っている上に、その気になれば講義を受けて専門家の話を聞くこともできる。大学は「知的欲求を満たすのに最高の場所」だといいます。勉強したり、本を読んだり、友達と遊んだり、とにかく毎日が充実していて楽しいそうです。
数学・物理・化学・生物・地学をそれぞれ履修した結果「世界がなぜこうなのか、普遍的な心理を考察する点にロマンを感じる」という、格好いい理由で物理学の道に進むことに決めました。その一方で、『チ。―地球の運動について―』というアニメを見て、地動説の証明に命を懸けた人たちの物語に感動し、天文学への興味が抑えられなくなったという好奇心旺盛ぶり。京大が求める人物像にピッタリですね。
手前みそですが、送られてきた文章をそのまま載せようと思います。「私には数学の才能があったとはあまり思わない。おそらくそれがあったのは物理で、付随する形で数学もちょっとだけあって、そのわずかな才能を小西先生がすくって物にしてくれた」高校生の皆さん、こんな謙虚で最強な先輩の後に、続いていこう!
(担当 小西)
職員随想

「・・してあげる」
校長 小田原利典
言葉は時代とともに変化していくといわれるが、今まであまり出会うことのなかっ新しい言葉や表現に遭遇するとき、それが自分の感覚に馴染まない言葉だと強い違和感を覚えてしまう。最近のそんな体験を書いてみよう。
このところ、ユーチューブを頻繁に視聴するようになった。オールドメディアから情報を得るよりも遙かに面白い。動画は政治や経済の解説、自然科学一般、園芸一般、PC関連など、ジャンルは多岐にわたるが、これらの動画で、なぜか、「・・してあげる」という言葉が極めて多く登場するのである。たとえば、物理や数学分野で、「導線に電流を流してあげると」「yにxを代入してあげると」「ここで積分してあげると」など。園芸では「この枝を切ってあげると」などである。特に自然科学分野の場合、そこで使うのが妥当なのかと強い違和感を覚えるのである。普通に「・・すると」で良いのではないか。一般に「・・してあげる」というのはその行為の対象が人間であると思うのだが・・。そこで、いま流行の生成AIに妥当性を問うてみた。結果は、『日本語の授受表現の一つで、誰かが誰かのために何かをすることを表します。親しい関係の間では、好意を示す表現として自然に使われます。「あげる」という表現を使うこと自体は必ずしも不適切ではありませんが、数学の説明においては、厳密性や正確性を重視する必要があります。対象とする聞き手や文脈に応じて、より適切な表現を選択することが重要です。数学の教育現場では、科学に苦手意識を持つ人や初学者に対して生徒の理解を助けるために、比喩表現や擬人化表現が用いられることがあります。』なのだそうだ。どういう経過でこのような言葉が使われるようになってきたのだろうと、社会学的な意味合いを考えて見るのも興味深い。
AIが言うように、説明を身近に感じさせ、理解を助ける効果を期待して使う言葉なのだろうか、ならば、小学校の先生が授業でよく使われて、広まってきたということかもしれない。
「めっちゃ」という言葉がある。「めっちゃうれしい」「めっちゃおいしい」など「たいへん」という意味で若い人によく使われているが、これにも強い違和感を感じる。関西のお笑い芸人の方が使っているところから流行りだしたのか、これは関西弁の一種で、特に関西南部で使われる河内(かわち)弁から来ているように思う。若い頃、河内弁を喋る仲の良い友人がいて、「めっちゃおもろいやんけぇ」などと、いつも方言丸出しで喋っていた。河内弁なら聞いていて違和感はないが、「めっちゃ」だけ取り出していろいろと修飾語として使われているのに遭遇すると、どうも感覚的に受け付け難い。同じくAIに問うてみると『若者が日常のカジュアルな会話で「めっちゃ」を多用することは、言語の多様性や時代の変化を反映しており、妥当な表現といえます。ただし、状況に応じた適切な言葉遣いを心掛けることが重要です。』と、返してきた。
その他、似たような言葉で普段気になる言葉といえば「なので」「がっつり」「ぶっちゃけ」「ほぼほぼ」「すぐすぐ」「どうゆうことかというと・・」などがあげられる。とまあ、こんな感じで毎日を過ごしている。面白くもない話で、はなはだ申し訳ない。ドラマ『相棒』に登場する杉下右京の口癖「細かいことが気になるのが、僕の悪い癖」を引用し、お許しを請いたい。
このところ、ユーチューブを頻繁に視聴するようになった。オールドメディアから情報を得るよりも遙かに面白い。動画は政治や経済の解説、自然科学一般、園芸一般、PC関連など、ジャンルは多岐にわたるが、これらの動画で、なぜか、「・・してあげる」という言葉が極めて多く登場するのである。たとえば、物理や数学分野で、「導線に電流を流してあげると」「yにxを代入してあげると」「ここで積分してあげると」など。園芸では「この枝を切ってあげると」などである。特に自然科学分野の場合、そこで使うのが妥当なのかと強い違和感を覚えるのである。普通に「・・すると」で良いのではないか。一般に「・・してあげる」というのはその行為の対象が人間であると思うのだが・・。そこで、いま流行の生成AIに妥当性を問うてみた。結果は、『日本語の授受表現の一つで、誰かが誰かのために何かをすることを表します。親しい関係の間では、好意を示す表現として自然に使われます。「あげる」という表現を使うこと自体は必ずしも不適切ではありませんが、数学の説明においては、厳密性や正確性を重視する必要があります。対象とする聞き手や文脈に応じて、より適切な表現を選択することが重要です。数学の教育現場では、科学に苦手意識を持つ人や初学者に対して生徒の理解を助けるために、比喩表現や擬人化表現が用いられることがあります。』なのだそうだ。どういう経過でこのような言葉が使われるようになってきたのだろうと、社会学的な意味合いを考えて見るのも興味深い。
AIが言うように、説明を身近に感じさせ、理解を助ける効果を期待して使う言葉なのだろうか、ならば、小学校の先生が授業でよく使われて、広まってきたということかもしれない。
「めっちゃ」という言葉がある。「めっちゃうれしい」「めっちゃおいしい」など「たいへん」という意味で若い人によく使われているが、これにも強い違和感を感じる。関西のお笑い芸人の方が使っているところから流行りだしたのか、これは関西弁の一種で、特に関西南部で使われる河内(かわち)弁から来ているように思う。若い頃、河内弁を喋る仲の良い友人がいて、「めっちゃおもろいやんけぇ」などと、いつも方言丸出しで喋っていた。河内弁なら聞いていて違和感はないが、「めっちゃ」だけ取り出していろいろと修飾語として使われているのに遭遇すると、どうも感覚的に受け付け難い。同じくAIに問うてみると『若者が日常のカジュアルな会話で「めっちゃ」を多用することは、言語の多様性や時代の変化を反映しており、妥当な表現といえます。ただし、状況に応じた適切な言葉遣いを心掛けることが重要です。』と、返してきた。
その他、似たような言葉で普段気になる言葉といえば「なので」「がっつり」「ぶっちゃけ」「ほぼほぼ」「すぐすぐ」「どうゆうことかというと・・」などがあげられる。とまあ、こんな感じで毎日を過ごしている。面白くもない話で、はなはだ申し訳ない。ドラマ『相棒』に登場する杉下右京の口癖「細かいことが気になるのが、僕の悪い癖」を引用し、お許しを請いたい。
