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新! 学校報「泉」 アーカイブ

若葉学習会学校報「泉」 第688号 (2024年10月号) もしタイムマシンがあったら 永見 靖治

(世界遺産シリーズ) モルテラッチ氷河と登山鉄道 スイス
君たち 僕たち① 



米子校舎 小学4年
生田 諭一朗 さん




 「この腕時計は○○○円です」
 「安いから買おうよ」
 普段の会話ですが、これを英語でとなると、ちょっと身構えてしまいます。生田さんは「若葉学習会レプトン米子教室」でそのような会話も練習しました。1年生から通塾を開始、すでに英検5級をパスして、現在は英検4級を目指してがんばっています。
 レプトンの目的は、小学生からTOEIC600点レベルのコミュニケーション英語力を習得すること。そのために「聞く」「話す」「読む」「書く」の4技能をバランスよく学習しています。自分のペースで学習できるように先生が進み方を管理してくれています。
 先日はJETという国際標準テストを受験しました。ページが埋まるほどの長文問題にも挑戦しました。「知らない単語もあるけど、知っている単語もあるから想像できる」そうです。すごいです。
 「最初は英語が必要かどうかわからなかったけど、今は知識を増やして話せるようになりたい」とか。授業中には「はっきりと声を出して練習してくれている」と先生から聞きましたよ。
(担当 佐布)
 

君たち 僕たち② 






米子校舎 中学2
宮本 龍生さん


 龍生さんにいくつか変わった質問をしてみました。さて、どんな答えが返ってくるでしょうか。
 Q:「学校で習った歴史上の人物で、会ってみたい人は誰ですか?」
 A:「明智光秀です。君主である織田信長を裏切った心情を聞きたいです。」
 ー私もこのことには興味があります。本能寺の変で、自分の主人を討つとは、ただならぬ心情があったはずです。信長から度重なる侮辱を受けていたそうですが、さて、本当はどうだったのでしょうか。
 Q:「もし自分の好きな教科以外で新しい授業を作れるとしたら、どんな授業を作りたいですか?」
 A:「『常識学』の授業を作りたいです。みんなが小学生の頃から社会のマナーを学んで、もっと思いやりがあって住みやすい社会になったらいいなと思うからです。」
 ーすごい!私も同感です。実は、大人になって本当に必要なのは「社会マナー」だと思います。この知識を学校で学べたら、きっと素敵な世界になるでしょう。
(担当 永見)

卒業生はいま 









鳥取大学 医学部
 岸本 浩太朗 さん
 
 岸本さんは一昨年、大学受験科を卒業した、鳥大医学部医学科の2年生です。大学受験科では、その年で最も成績が伸びた生徒で、周りの生徒と競い合い、楽しみながら勉強をしていた姿が印象に残っています。そんな岸本さんに、医学科の様子や大学での部活動について取材をしました。
 岸本さんは鳥大に物理で受験しましたが、その年は、共通テストの生物が非常に難しかったため、医学科のクラスの9割が物理受験生だったそうです。鳥大では、大学1年時に物理や生物の授業があります。物理の授業は、力学や電磁気学を幅広く習うわけではなく、輸血をするときの圧力等の医学に関係した特定の内容を学びます。これなら、物理を学んだ生徒にも新鮮ですし、生物受験者もついていけますね。一方、生物では、高校で生物を勉強していない生徒が多いため、生物の内容を幅広く学びます。生物受験者は、高校で大方習っているので、あまり勉強しなくても良いようです。
 また、岸本さんは、小学校の頃から続けている水泳部に所属しており、バタフライを専門としています。高校では、新型コロナの影響で多くの大会が中止になりました。大学では、西日本の医学部の生徒によって行われる西医体が4年ぶりに開催され、決勝に進出する活躍をしました。
 岸本さんは、父親の影響とバタフライで脱臼したときに、お世話になったことから整形外科を目指しています。今後の活躍が楽しみですね。
(担当 板見)

学園ニュース








記録より笑顔を大切に。
クラーク高校の今月の活動報告。

(米子校舎) 高校リターン科
クラーク高校米子キャンパス 


 高校リターン科(クラーク記念国際高等学校連携校米子キャンパス)の体育は月に一回だけですが、体育集中講義として一日中体育をします。内容は様々ですが、せっかく一日中できるのだから、その利点を最大限に活かして取り組んでいます。境港から皆生まで十三キロのウオーキングをしたり、ゴルフの打ちっ放しを楽しんだりしています。次の体育はボルダリングに挑戦する予定です。そして何より私たちが大切にしているのが、生徒が楽しんでくれることです。引率する各学年の担任も一緒になって競技に参加します。生徒たちは、普段の教室では見せない笑顔を見せてくれます。この笑顔が嬉しくて、私たちもついつい張り切りすぎてしまうことがあるのです。 
(担当 兼折)


職員随想 








もしタイムマシンがあったら
 永見 靖治


 私の朝の習慣は、抹茶を点てて味わうこと。抹茶に含まれるカテキンが免疫を高めて健康によいと聞いて続けています。習慣となった中で、時々、疑問を感じることがあります。「抹茶って、何か変わった飲み物だな。どんなふうに茶の湯という形で日本の伝統文化になったのだろうか」
 抹茶は、茶の湯で提供される飲み物で、その中心的な要素です。茶の湯は、千利休によって「わび」の精神を取り入れて、戦国時代に確立されました。実は、私が抹茶を気に入っているのは、千利休に対する尊敬の気持ちがあるからです。もし、ドラえもんのタイムマシンがあったら、戦国時代に行って千利休に会ってみたい、と思うくらいなのです。
 千利休は実に魅力的な人物だと思います。彼は、茶の湯の茶頭として織田信長と豊臣秀吉に仕え、茶の湯を通して政治にも深く関わった、といいます。このことから見ても、千利休は単なる「お茶の先生」ではなく、偉大な人物だったことがわかります。そして、彼が確立した茶の湯自体にも私は魅力を感じます。茶の湯は、単に飲み物を提供する場ではなく、心の交流と精神の修養の場ということです。
 茶の湯で大切な考え方の一つが「一期一会」です。一生に一度の出会いを大切にして、その瞬間を最大限に楽しむという教えです。このようなことを教えてくれる人が周りにいるでしょうか?私はこんな人に心惹かれます。また、茶の湯には、茶室が欠かせません。でも、千利休が作った茶室「待庵」は普通ではありません。なんと広さが二畳しかありません。そこには一体、どんな意図があったのでしょうか。さらに驚くことに、その茶室の入口の大きさです。たった六十センチ四方しかありません。明らかに異常な狭さです。歴史の教科書には、この茶室の狭さは、身分に関係ない「平等」の精神を表現しているとあります。しかし、それにしても真実は何なのでしょうか。千利休の頭の中ではどんな思考があったのでしょうか。タイムマシンに乗って時間をさかのぼって千利休本人に会って真実を知りたいです。
 真実を知りたいことのもう一つが、エジプトのピラミッドがあります。謎が多すぎます。先ずは、その建設方法です。一体どのようにして巨大な建造物を作ったのでしょうか。ピラミッドに使われている石は一個3トンです。ギザの大ピラミッドではそれが二百三十万個も使用されているといいます。しかも、石切り場は八百キロも離れています。現在の説では、石をナイル川を使って船で運んだとなっています。この巨大な石を本当に船で運ぶことができたのでしょうか。仮に、できたとしても、どのようにそれらを積み上げたのでしょうか。ピラミッドの不思議はそれだけではありません。ピラミッドの配置もまた驚異的です。ギザの三大ピラミッドは東西南北に正確に向いています。この精度は、現代の技術でも不可能なものです。古代エジプト人は高度な建築技術の知識を持っていたのでしょうか。さらに、ギザの三大ピラミッドの配置はオリオン座の三ツ星と同じ配置になっています。古代エジプト人は空の星座を基に配置したというのでしょうか。
 ピラミッドは謎だらけです。だからこそ、真実を知りたくて仕方ありません。時間をさかのぼってピラミッドの建設現場に行ってみたいです。おそらく、驚愕の真実を知ることができるでしょう。タイムマシンのみがすべてを解決してくれるはずです。 

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