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新! 学校報「泉」 アーカイブ

若葉学習会学校報「泉」 第686号 (2024年8月号) 釣りと仕事 松重 勢伊治

(世界遺産シリーズ) 原爆ドーム 広島
君たち 僕たち① 



境港校舎 中学2年
畠中 凰綺 さん




 今回ご紹介するのは、境港校舎に通っている中学二年生の畠中凰綺君です。普段の授業では、集中して真面目に問題を解く一方で、周りの友だちに対して冷静にツッコミを入れるなど面白い一面も持っています。一年生の頃から学力も高く、素直な性格なので、目標とする高校には必ず合格できると思います。
 部活動では吹奏楽部に所属し、トロンボーンを担当。六月のサマーブラスでは、悔しい思いをしたそうで、八月のコンクールではリベンジしたいと心に決めています。
 休日に時間があるときは、小説や漫画、ゲームなどで息抜きをするそうですが、中でもお勧めは『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』というノンフィクション小説。作者の息子が英国の中学校で日々受ける人種差別や貧富の差、ジェンダー問題。思春期真っ只中の息子と作者である母親とともにそれらの悩みを乗り越えていく青春ストーリーです。
 小説のチョイスも凰綺君らしい見事なもの。みなさんもぜひ手に取って見て下さい。
(担当 古徳)

君たち 僕たち② 






米子校舎高校1年
徳岡 凛音さん


 「リケジョ」って聞いたことありますか? 日本の科学技術分野における女性の割合は先進国中でほぼ最下位であるのに対し、女性理工系人材の採用強化に乗り出す企業は年々増加傾向にあります。そのためリケジョ(理系女子)を増やそうと様々な取り組みが各地の高等教育機関で行われています。中学校までは吹奏楽部で活躍していた徳岡さんですが、高専で選んだ部活は「米子リケジョ」です。活動としては、実験体験講座を開いたり、出身中学校に出向いて理系の魅力を講演したりします。
 彼女の高専での希望コースは機械科です。金属の旋盤や掘削など、3Kな実習のイメージもあり、例年女子からは敬遠されがちな学科ですが、
 「オープンキャンパスで、医師や看護師のための医療用シミュレーション機器の実演を見て、すごいなと思ったのが高専を志望したきっかけでした。自分もあんな機械が作りたいと思って、機械科を志望しました。」
 まさにリケジョですね。理想を追うリケジョを応援したいと思います。 
(担当 新庄)

卒業生はいま 







ANAクラウンプラザホテル米子
 営業課 係長
 安井 春香 さん



 
 「もともと魚を捌きたいと思っていました。でも就職試験で面接してくださった方(後の上司)が、思いもしなかった営業への適性を見抜いてくださいました。私は上司に恵まれました」と語る安井さん。今日も元気にやって来ました。
 「宴会は一度きりのものですが、私はこの出会いを大切にしています」。
 ANAクラウンプラザホテル米子では地元の企業等の周年行事や会議、また同窓会や結婚式など、さまざまな宴会が催されます。三百人という大規模のものから少人数のものまでさまざまです。彼女は自分の担当していない催しであっても、会の大小に関わらず、可能な限り顔を出すようにしています。
 「過去に担当させていただいた方がいらっしゃるかもしれません。ご挨拶をさせていただくことで『ここには安井がいる』と思い出していただければ、一度きりのご縁が長いお付き合いへのきっかけになるかもしれません。次の周年行事やご家族のプライベートな行事にあらためて関わらせていただければ嬉しく思います」。
 「この仕事だからこそ地元企業のトップの方と話をさせていただく機会を得られました。どんな立場であっても、年下であっても、目線を合わせて話をしてくださる方がとても多いと思います。後輩に対する姿勢としても見習いたいことだと思いました」。
 私とは職種は違います。でも人と接することに違いはありません。とてもいい話を聞かせてもらいました。安井さん、次の卒業式もよろしくお願いしますね。
(担当 佐布)

学園ニュース









意識過剰ですみません。
熱く指導しています!
(倉吉校舎

 毎年若葉の夏期講習期間は職員一同お揃いのTシャツで、生徒を迎えます。写真はロゴの入った若葉Tシャツです。今年のTシャツは3代目です。ポロシャツの時代も含めると、実に10年以上前から夏期講習期間限定のいわゆる「若葉ユニフォーム」なのです。
 そして今年はなんとズボンも若葉職員同じでジーンズ姿となります。裾に注目ください。ロールアップされ、なんともオシャレです。上のポスターの俳優ジョニーデップを意識したわけではないのですが、自然と足を組んでのポーズとなりました(笑)。上下セットで一体感が増した状態で、今年も若葉に「夏」がやってきました。
(担当 濱)
職員随想 








釣りと仕事
松重   勢伊治


 趣味の一つは釣りである。釣りによって、美しい自然の堪能、美味しい食の恵み、健康増進、ストレス解消、朝型体質、コミュニティの拡大など、QOLの向上に繋がっている。いつもは仕事の有無に関係なく、比較的人が少ない平日の早朝xに釣行する。最近はサゴシ、ハマチ、メバル、キス、アジなどが釣れた。釣った魚は家で捌くと臭うので、すぐ血抜きをして頭と腑を取り除いてから持ち帰っている。ハマチの刺身、メバルの煮付け、キスの天ぷらはやはり最高だ。今までに何十回も経験してきたが、坊主(一匹も釣れない)で帰ることほど切ないものはない。沢山釣れたときは釣り場にいる特に県外者の方や他の子供たちにお裾分けをする。喜んでくれるその姿を見ると私も甲斐を感じ、釣りに来た人が一人でも釣りに来て良かったと感じてもらえたら嬉しい。
 初めて釣りを経験したのは小学1年の頃。あの時はエサである青虫が気持ち悪くて怖かったので、親がエサ付け担当、私がひたすら投げて釣る担当だった。思いっきり振りかぶって投げて何度もオモリだけがふっ飛んで行ったことや、後ろを確認せずに投げてしまい釣り針で父親の服を引きちぎってしまったこともあった。しかし忍耐して待って釣れた時のあの喜びと、自ら釣った新鮮な魚の美味しさは今でもはっきりと覚えている。こうして30年近く続けて釣りを楽しめるのも、当時仕事と育児で疲労困憊だったはずの両親が何度も朝から釣りに付き合ってくれたおかげだと思うと感謝しかない。子供の頃の非日常的な体験が、将来の趣味、やりたいこと、夢などに繋がる可能性だってある。特に若い時にこそタブレットやネットの世界だけではなく、五感で感じるような様々な経験を積み上げていくことも大切なのかもしれない。
 釣りから学んだことも多くある。魚を釣るためには、事前準備と仮説検証(トライアンドエラー)と忍耐力が重要である。釣りの良し悪しは、釣り場に立つ前の事前準備で殆ど決まってしまう。まずどの魚を釣るかを明確することで、釣り場を選び、その魚に適した竿、リール、糸、針、エサを準備する。あとはその魚が活動的な時間帯、泳いでいる水深、潮の流れ、水温などを考慮することも大切だ。そして釣れない時は、「なぜ釣れないのか?」「他のやり方があるのでは?」と仮説検証することで、釣りも上達しその後の釣果も変わってくる。失敗を繰り返しながら、針の大きさやエサや水深などを変えてみて、最適な方法を探していくのだ。しかし天候や魚がいるかどうかは自然を相手にすることなので、自分の思う通りにならないことがほとんど。いくら事前準備と仮説検証をしても5時間で一匹も釣れないことだって普通にある。釣りは、すぐに結果を求める人や簡単に諦めてしまう人にとっては楽しいものではないかもしれない。それでも忍耐力と粘り強さを持って、釣れる時まで何度も釣り場に足を運ぶのだ。諦めずにトライアンドエラーを続けていけば必ず釣れる時が来る。私が小学生から大学生、今の社会人に至るまで、釣りから学んだことが活かされていると考えると釣りをしていて良かったと思う。仕事においても、授業の事前準備、授業後のトライアンドエラーを繰り返しながら、生徒たちが知識を理解ししっかりと定着できるように日々研究していきたい。そして子供たちが成長するまで忍耐力を持って今できることを最大限していこう。
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