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新! 学校報「泉」 アーカイブ

若葉学習会学校報「泉」 第685号 (2024年7月号) 人生ソロプレイ希望  荒島 佳汰

(世界遺産シリーズ) オリンピックを待つパリ フランス
君たち 僕たち① 




米子校舎 高校1年
岡部 礼生 さん




 礼生くんにいくつか質問をして答えてもらいました。
Q1 2か月高校に通学してわかった中学校と高校の違いはありますか。
A 先生から出される課題の量が違います。中学校の時は定期テストの前くらいしか出されなかったのですが、高校では毎日のように出されるので驚いています。
Q2 今までに挑戦したことがないけれど、高校で始めてみたいことはありますか。
A 外国の人と関わる機会を増やしたいと考えています。様々は人と交流することで誰とでもコミュニケーションとることができる能力を身につけることができると思うからです。
Q3 高校3年間で達成したいことはありますか。
A 医師になるという希望を持っています。そのために何ができるか模索しているところです。自習室を活用して隙間時間の効率的な活用がその一つです。また、積極的にクラス活動に参加したり、部活動を通してコミュニケーション能力を高めることも意識していきたいです。
(担当 永見)

君たち 僕たち② 






イズム大学受験科
村上 喬一さん


 大学受験科の中でも一際背が高い村上君。身長は180センチをゆうに超えているので、彼と会話するときは、かなり視線が上向きになってしまいます。趣味は、小学三年から始めたバスケットボールです。身長が活かせるので、ポジションはセンターかと思いきや、身長が急激に伸びたのが、中学二年以降ということもあり、長年ポイントガードを務めていました。試合ではボール運びから、パス、リバウンド、ポストプレーと大忙しだったそうです。彼をマークする人は大変だったでしょうね。
 スポーツマンの彼ですが、昔から機械好きだったという一面も持っています。ですから、大学の理工学部の電気・電子系で学び、将来コンピュータ関係の仕事に就くのを目標としています。その目標に向かって、自習室で黙々と勉強していることもあり、高校時代、分からなかったことが、イズムの授業を通して嘘のようによく分かるようになったそうです。今後の模試でその成果がでるのを楽しみにしています。
(担当 板見)

卒業生はいま 







サクラギクリニック 
院長
櫻木 哲詩 さん



 
 六月一日、鮮やかな赤い色の看板が映えるクリニックが日吉津に開院しました。糖尿病・代謝内科・内科・美容皮膚科を備えたサクラギクリニックです。そのオープン当日にお祝いを兼ねて訪問させていただきました。お忙しい中にもかかわらず、櫻木さんは快く出迎えてくださいました。早速、真新しい院内を案内してもらうと、最新の医療器具や、使い勝手を考え抜いた診察室の配置、スタッフや患者さんの動線を考えた建物の構造、一年半以上打ち合わせを重ねたというこだわりのレイアウトがあちらこちらに見て取れます。そして受付も最新です。待ち時間を短くして、ストレスなく受診できるように事前予約がネットでもLINEでもできて、鳥取県初のWEB問診も可能です。支払いに電子決済が使えるのは時代の流れですね。
 院長の櫻木さんは、中学・高校と若葉に通い、地域枠(鳥取県医師養成確保奨学金)の第一期生として鳥取大学医学部に入学しました。その後、鳥大、山陰労災病院での勤務を経て、この度開業を迎えました。三十六歳での開業は、鳥取県西部では現在最年少ではないでしょうか。
 「生まれ育ったこの地域でかかりつけ医として役に立ちたいと思ってきました。専門医としての立場から医学的に最適な治療を考え、皆様の生活や家族背景などを踏まえた総合的な判断で治療をしていきたいと思っています。『サクラギクリニックにかかっているから安心』と言っていただけるようなクリニックを目指します。」地域に貢献したいという熱い思いを感じました。
(担当 新庄)

学園ニュース









6月には高校入試を意識した行事がありました。
(米子校舎

中学3年進学説明会

 毎年恒例の中3生対象の受験準備のための説明会です。「追跡調査」という先輩たちの入試結果詳細が掲載された冊子などをもとに中3主任の新庄先生が具体的に何をどうすれば志望校に合格できるのかを丁寧に説明します。そして中3生は受験生としての最大のヤマ場である夏休みを迎えます。
 
中学2年 実力テスト
 受験生予備軍の中2生も6月には5教科の入試型模擬試験を受験します。中2は最も差のつきやすい学年。この試験の結果をもとに対策します。

(担当 吉野)

職員随想 








人生ソロプレイ希望
荒島 佳汰


 新しく車を買った。とても気に入っており、次はどこに出かけようかとあれこれ考える日々である。そんなふうに考えるさ中、ふとあることに気づいた。「どこに行こう」はしばしば考えるが、「誰と行こう」を考えたためしが一度もないのである。私にも少ないながら友人はいるが、しかしその友人とどこかにドライブに出るかと言われると、誘われれば断りはしないが、自分からその提案はしないであろうと思われる。
 ここでふと自分の生活を振り返ると、私の休日の過ごし方には一人で完結しないものがない。前述したドライブはもちろんのこと、マルチプレイ前提のゲームにハマったためしは無いし、カラオケも外食も一人で行くことの方が圧倒的に多い。休日に一日中家で過ごすことは滅多にないが、一人でいることが多い生活である。まあ同行者に「鳥取市へ行くつもりがノリで姫路市へ」や「控えめにカラオケ10時間」など強要できるほど図太くも無いので、単独行動がむしろ順当であるとは言える。
 断っておくが、人と過ごすのが苦痛というわけではない。人付き合いが億劫なわけでもない。誘われれば積極的に参加するが、自分から誘うことはしない。ここだけ見ると誘われ待ちみたく見えてしまうが、一人で過ごす時間が無いと間違いなく困るのでそういう意図でもなさそうだ。
 こうして振り返ると、私は自分一人だからと誰に遠慮するでもなく自由にできる好き勝手さを求めているんだと思う。ゲームと同様、ソロプレイ主体の人生だ。そうして考えると、独り身である現状に恩恵しか感じられなくなってしまう私がいる。
 若葉職員の中では最年少だが、私もいよいよアラサーと呼ばれるような年齢になり、周囲で「結婚した」、「子どもが産まれた」という声も聞くようになった。私は述べた通り独り身であることに恩恵しか感じていないのでそこに焦りなど一切感じていないが、とはいえ周囲との乖離を感じる場面は増えてきた。久しぶりに会う方々や生徒からの「そろそろいい人とかいないの」という質問への返答の仕方に迷う日々である。
 少子高齢化が深刻に問題視される昨今このような発言は適切でないかもしれないが、私のざっくりとした人生計画はそのすべてが独り身前提だ。子供嫌いでも女性嫌いでもないが、しかし自由な独り身よりも優先させようという気にはどうしてもならない。その他さまざまな面から考えてみても、身を固める自分の姿は想像できない。良縁があっても断りそうな勢いである。
 最近ニュースでは、私のような非婚化や子どもを持たない若者の話題を耳にする。そこで挙げられる理由を見ても、納得できるものばかりが並んでいる。私のような若者が多いのは個人的には心強いが、私のような考えの人間が増えるのは冷静に考えると少し心配である。
 もちろん、私と同じような考えの世論の声が増えているとはいえ、私のような生き方は理想とされるべきものではないだろうというのが私の前提である。私のような生き方を推奨するものではない。この文を読んでいる学生には、「こんな大人にはならないでおこう」という反面教師にしてもらえると幸いである。その上で、もし私みたいに人生ソロプレイ状態な大人になってしまったとき、「それでもまあ何とか楽しく生きていけるだろう」と誰かの気休めになったならば、万々歳である。もちろん誰の気休めにもならないのが一番ではあるが。

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