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新! 学校報「泉」 アーカイブ

若葉学習会学校報「泉」 第684号 (2024年6月号) 還暦を迎えて 河田 健二

(世界遺産シリーズ) ウルル・カタ・ジュタに昇る太陽 オーストラリア
君たち 僕たち① 


米子校舎 中学2
  中嶋 稟 さん



 米子校舎中学2年生、中嶋稟さんをご紹介します。授業後の補習にも毎回のように積極的に参加し、分からない部分は積極的に質問し納得しようと頑張る中嶋さん。分からない部分を友人と相談して理解する姿が印象的です。同じ中学校から若葉に来てくれている友人は今はいませんが、若葉ではよい仲間に恵まれ、毎回楽しそうに若葉に来てくれます。
 中学校ではソフトテニス部に所属しており、総体のメンバーに選ばれることを目標に、部活動にも熱心に取り組んでいるようです。普段話しをするなかでも部活動や学校の話もよくしてくれており、学校生活も楽しんでいることがうかがえます。
 2年生になり勉強のスイッチが変わったという中嶋さん。若葉でも学校でも、今よりも順位を高くするのが今の中嶋さんの目標です。2年生になり勉強も学校生活も忙しくなるとは思いますが、努力家の中嶋さんならきっと両立させることができるでしょう。目標を果たせるよう、私もより良い指導を心掛けたいです。
(担当 荒島)

君たち 僕たち② 


米子校舎 高校2
 松永 海斗さん


 若葉には中学2年の2学期から通ってくれている海斗君。頑張り屋さんの彼は授業の後の補習を欠かすことがなく、友達と勉強をしていました。高校2年になっても変わりません。学校の定期試験の時期には早くから自習室にやってきて勉強に集中。部活はバレー。練習で疲れているとは思うのですが、若葉ではいつも授業に全力集中。学校の成績が上がっていくのがうれしいとのことです。息抜きは友達とのおしゃべり。彼の楽しそうな笑い声をよく耳にします。休みの日は部活に行ったり、若葉にやってきての勉強。若葉に通ってみてどう?と聞くと、「若葉でいろいろな先生の授業を受けて、苦手な科目の問題が解けるようになって、勉強の楽しさに気が付きました。目標ができました。」とうれしいことを言ってくれました。将来の具体的な夢はまだないそうですが、理学部、薬学部といった医療関係の大学に進みたいそうです。そして、「人を助けることができる仕事がしたいです。」とのこと。そんな夢に向かって日々頑張る海斗君です。
(担当 池渕)

卒業生はいま 







大阪芸術大学
キャラクター造形学科

 梶野 一郎 さん



 
 クラーク高校に通学していた頃は、朝起きることができず、毎日学校に来ることが出来ない生徒で、クラスの生徒と家まで迎えに行ったことが思い出されます。そんな彼も、学年が上がるごとに、通学できるようになりました。
 卒業後は大阪芸術大学付属大阪芸術専門学校のコミックアート科に進学しました。進学した彼は、そこで才能が開花したのか、一年生の時には「根付けコンペティション」で学長賞を受賞し、さらに二年生になると高円宮賞を受賞したそうです。この高円宮賞は二百人位の応募の中で一番優秀な人に与えられる賞だそうです。
 また、卒業制作では3Dプリンターを使って巨大な宇宙船を制作し、その作品も優秀賞がもらえたそうです。素晴らしい変貌ぶりに嬉しくなりました。
 専門学校の二年修了時には先生の進めもあって、大阪芸術大学の三年生に編入したそうで、現在アニメや漫画の製作に励んでいるようです。将来はフィギアの原型師を志しているようです。この仕事は、フィギアの魅力的なポーズや表情を仕上げるのにスキルとセンスの両方が要求される仕事のようです。独特な感性の持ち主である彼には合っていそうに思えます。
 大阪での一人暮らし、大変なのはやはり食事作りだそうですが、でも、ピーマンの肉詰めが作れるようになったと言っていました。
 最後にクラーク高校の思い出を聞くと、「先生も含めて全員が優しく、気兼ねせずに話せた所が思い出に残っている」と言うことでした。
(担当 田口)

学園ニュース










この季節、境港校舎はとても綺麗です。
(境港校舎

 五月になると、四季を彩るように街路樹が葉や花を咲かせ、初夏を感じさせます。境港校舎のシンボルの木も同様に、この時期には、裸で寂しい木から青々とした爽やかな姿に変わります。大雪を何度も経験し、枝が折れたり、幹がさけたりしましたが、今年も無事に花を咲かせそうです。
 校舎前には、綺麗なツツジが植えられていて通学路を歩く生徒たちも何だか嬉しそうに見えます。ツツジには、空気を清浄する効果があり、車の排気ガスやアスファルトの高温にも耐えられる優秀な植物です。また、この美しい景観を保ってくれるのも、人気の秘訣ですね。この時期から秋まで草取りが大変ですが、今年も綺麗な外観を維持していきたいと思います
(担当 古徳)

職員随想 








還暦を迎えて
 河田 健二


 十二支の、子丑寅~は空で言える人が多いと思いますが、十干の、甲(きのえ)乙(きのと)~を全部言える人は少ないのではないでしょうか。干支は、十二支と十干を組み合わせて決められていて、今年は甲辰(きのえたつ)です。十二支は十二年周期、十干は十年周期で繰り返すため、干支は十二と十の最小公倍数の六十年ごとに繰り返します。干支が一巡して、新しく始まるお祝いが、「還暦」です。私も今年の一月に還暦を迎えました。年を取ったなあと思います。
 「人生50年」と言うと江戸時代頃の話だろうと思われるでしょうが、日本人の平均寿命が50歳を超えたのは戦後のことで、それから僅か70年ほどの間に、現在の「人生百年時代」と言われるようになりました。医学の進歩には目覚ましいものがあります。最近読んだ小説には、「二百歳まで生きる」と宣言する主人公が登場していましたが、それが大袈裟でない時代がそのうち来るかも知れません。
 ただし、現在の男性の平均寿命は約81歳で、私の若い頃にはまだまだ「60歳」と聞くと相当な年配者をイメージしていました。今でも例えば60代のドライバーがアクセルとブレーキを踏み間違えたなどという報道を聞くと、高齢者だなあと思いそうになり、よく考えると、彼らが自分とほぼタメであることに気づいて愕然としてしまいます。私が若葉に就職したとき「満60歳を迎えた後の3月31日をもって定年退職とする」という契約でした。先のことだと思っていた定年に、いよいよなると思っていたら、高年齢者雇用安定法という法律のため、若葉も定年が延長され、またクラーク高校職員の欠員が生じたため、今年度から2号館に詰めることとなりました。様々な生活の変化がありましたが、最も大きな変化は勤務時間です。 これまでは午後から出勤し、夜10時30分まで勤務するというパターンが多かったのですが、今年は朝9時30分に出勤し、午後5時に退勤するというパターンが主になりました。朝、遅くとも6時には起床し、通勤の準備をすることは、今までも家人に合わせた生活時間を送っていたので、それほど苦にならないのですが、松江から片道1時間をかけて通勤している身としては、これまで無縁であった朝夕の交通渋滞に巻き込まれることとなり、辟易しています。職場に着いてからも、今までは即授業かデスクワークにかかっていたのが、今年はまず約40分間の掃除からスタートするのが、いい運動になっています。運動といえば、クラーク高校では、体育を集中講義として行うため、学校行事のように全職員で担当します。これまで運動の習慣のない生活を送っていたので、まずジャージや運動靴を揃えるところから始めなければなりませんでした。5月17日(金)には約16kmのウォーキングが待っています。ちょっと不安です。
 若い頃は、自分が還暦を迎える頃になれば、そろそろお迎えを考える頃だと思っていました。「お迎えは何時でもいいけど今日は嫌」というシルバー川柳に共感を覚えてしまいます。実際、私には2人の女の子がいるのですが、上の娘はすで就職し、下の娘も来年には就職して、いよいよ子供たちも独り立ちしていき、人生の主立った山を越えたなあと思っていました。ところが先日、上の娘から、「今度、会って欲しい人がいる。」と突然の申し出が・・・・・・・
まだまだ人生の山は残っていたようです。

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