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新! 学校報「泉」 アーカイブ

若葉学習会学校報「泉」 第679号 (2024年1月号) 我が家のおでん  兼折 克典

今月の短歌


寒い朝 ぬくい布団から 出られない
 猫が入れば 寝坊確定

米子校舎 小学5年 
    志村 丹子



君たち 僕たち① 


境港校舎 中学3年
  秋山 優大 さん



 優大くんにいくつか質問をして答えてもらいました。
 Q1 もし、好きな才能が何でも手に入るとしたら、どんな才能がほしいですか。
 A どんなスポーツでもできる運動神経がほしいです。僕は野球部だったのですが、実は、野球をするよりも見るほうが好きなんです。素晴らしい運動神経があれば、観客を魅了するプレーをして多くの人を楽しませたいです。
 Q2 もし、大金を手にしたら何に使いますか。
 A 貯金をするという考えもありますが、それよりもむしろ、自分のやりたいことにお金を使いたいです。特に、海外に目を向けたいです。今、思いつくのは、アメリカに行ってメジャーリーグの試合を観戦して大谷選手の活躍をこの目で直接に見たいです。
 Q3 自分が総理大臣になったらどうしますか。
 A 様々な日本の社会問題を解決したいです。日本は、少子高齢化の時代で子供を育てるのがたいへんです。僕だったら総理大臣として、学費を負担して子供の教育を支援したいと思います。
(担当 永見)

君たち 僕たち② 


米子校舎 高校2年
 梅原 由奈さん


 今回は一番前の席で、熱心にノートをとっている姿が印象的な、米子西高の2年生、梅原由奈さんを紹介します。
 彼女は、月水金は放送部、火木土は弓道部と2つの部活を掛け持ちしています。放送部では、部長を務めており、昨年の春のNHK杯では、テレビドキュメント部門で全国大会に出場しています。テレビドキュメント部門では、取材を行い、それをもとに動画を作り東京の会場で発表します。彼女は、米子城武者隊に取材を行いました。米子城武者隊は、昨年1月に結成され、米子城に関するイベントの出演や地域のお祭りに参加し、米子城跡を盛り上げる活動を行っています。全国大会では、他の部門の会場も見ることができ、それが非常に良い経験になったようです。その経験により今年の総文祭では、見事、朗読部門で中国大会へ出場することができました。
 また、弓道をすることで、体幹が強くなるとともに集中力がつき、それが放送部の活動や勉強にも良い効果をおよぼしているとのこと。今後の活躍が楽しみですね。
(担当 板見)

卒業生はいま 







Beauty salon LUNA経営
 阿部 しづ香 さん

 
 今年の六月に名古屋でビューティサロンをオープンした阿部さん。「社長ですね?」と尋ねると、「社員は私ひとりですけどね。」と笑います。サロンのお客さんは二十代から三十代の女性が多いのですが、もう少しお年を召した方や、中には男性もおられるそうです。開店してまだ半年ですが、ラッシュリフト(まつげのカール)やアイブロウ(眉メイク)などの施術はもちろんのこと、明るい人柄と丁寧なカウンセリングが好評で、すでにリピーター続出の人気店になっています。自身が双子の母で、子供連れで出かけることの大変さを実感しているからでしょうか。店内にはキッズスペースが設置してあり、子連れではなかなか行くところがないという人にも重宝がられています。
 阿部さんは大学卒業後、社会福祉士資格をとるために専門学校に通いました。ところが、社会福祉士の国家試験のその日、ご家族が入院したり、インフルエンザにかかったり、受験に行けないという大事件が起きました。それを機に、まつ毛のエクステや美容に興味があって、本当にやりたい仕事を見つけた彼女はさっと方向転換。美容学校へ通い、他店で修業の後、ついに自分の店を開業しました。その事件がなければ今頃は介護や福祉の仕事をしていたはずです。人生はタイミングといいますが、まさにその通り。ただ、夢や希望に向かっての努力をしてきたからこそ、それが実現できているんでしょうね。高校入試の前に、必死で居残り勉強していた姿とも重なります。あのころから芯の強い子だと思っていましたよ。
(担当 新庄)

学園ニュース








高校入試直前,倉吉校舎はラスト・スパート!
(倉吉校舎)

 今年の猛暑が嘘のように、寒くなってきましたね。猛暑の夏「若葉学習会」の看板を覆い隠すほどだった木の葉は、写真のように。落ち葉掃除の大変さと冬の到来を、同時に感じる今日この頃です。
 木の葉が色づく秋から、木枯らしで落ち葉舞う冬にかけ、4か月間、今年も中学3年生には「土曜特訓」を実施しました。これは昨年の入試問題の分析・解説のほか、定期テスト前の対策授業として、倉吉校舎が20年手がける受験生のための内申・学力アップ講座です。今年も空席がない状態で、毎週土曜日生徒たちは3時間勉強しました。2学期、悔いのない勉強をさせることが、倉吉校舎の伝統となっています。それは高校受験のしくみを知り尽くしているからこそ、成せること。「言葉」より「行動」で、生徒のやる気を最大限引き出しています。さあ、いよいよ本番の入試に向け、冬休みはさらにギアを上げていきますよ。

職員随想 








我が家のおでん
 兼折 克典


 先日、クラークの生徒との会話で、「今日のお昼ご飯はおでんなんですよ。先生の家のおでんはどんなおでんですか?」と聞かれた。その生徒の家のおでんは、盛り付けた後に必ず刻みねぎがまぶされるそうである。おでんの専門店では、そのようなねぎを見たことがあるのでなるほどと思った。ただ別の生徒に言わせると、ねぎなんてあり得ないとのことだった。自分はおでんの出汁を吸った純粋な具材の味を味わいたいのだと。また別の生徒の家のおでんは、はんぺんを敷き詰めた鍋に他の具材を入れるそうだ。家族みんながはんぺんが大好きすぎてこうなったと話してくれた。カニカマを入れるという生徒もいた。
 この随想を書きながら、インターネットでおでんの具を検索してみると、実におもしろい。変わり種の具にトマト、オクラ、玉ねぎ、ナスなどの野菜や、たこ焼き、焼売、餃子などもあった。そのまま食べた方が美味しいんじゃないかと思うようなものまでおでんの具になっている。さらに地域によって、入る具材は変わってくる。私が気になったのは、金沢おでん。香箱ガニ一杯分を甲羅につめたカニ面でしょうか。季節柄、みなさんもカニを食べたくなってきませんか? 私の住む松江にも松江おでんというものがある。過去には松江でおでんサミットが開催されたほどおでんが盛んな土地である。松江市内のおでん屋の数は人口当たりでは全国でも上位に入り、一年中いただけるお店も多い。わざわざおでんを食べに松江に来ないかもしれないが、寒くなった今こそぜひ来てみてほしい。お店で食べる熱々の春菊や豆腐をいただけば、心から暖かくなり寒さなんて吹き飛ぶ。
 さて、私が作る我が家のおでん。それは生姜醤油をかけて食べる、いわゆる姫路風おでんだ。別に姫路に何の縁もゆかりもないのだが、生姜醤油で食べるおでんは、全て姫路おでんと呼ぶのだそうだ。なぜ、生姜醤油で食べるおでんを作っているのかというと、ただ単に私が生姜を大好きであるということだけではない。私の実家のおでんがなぜか薄味であまり好きになれなかったからだ。自分で色々試行錯誤をし、あと一押しの味のエッセンスとして生姜醤油をトッピングしたところ、思いのほか美味しくでき、我が家の冬の定番料理となった。具材は、いたって普通。大根、玉子、牛筋がメインで、その他はコンニャク、厚揚げ、がんもどき、豆腐。基本的には自分が好きなこの食材で作る。市販のおでんによくある練り物は入れない。
 「私が作る我が家のおでん」と前述したが、私は普段そんなに料理をするわけではない。ただ、妻からこれは美味しいと認めてもらった「おでん、オムライス、ポテトサラダ」の三品については、私が作ることになっている。毎回作ると美味しいと褒められることから、この三品と言えば私という流れができてしまった。いわば妻の作戦勝ちである。
 おでん一つとってみても家庭によって、地域によって、入る食材や味付けは変わる。私自身も実家での味付けから変化させ、今の自分にとって最適なおでんへと進化させてきている。「自分のおでん」があることが、冬を越し次の年を迎えるためのエネルギーとなるのではないだろうか。もう今夜はおでんにするしかない気分になってきた。これからスーパーをうろうろしながら、今日はいつもと違う具材を入れてみようかと思案中である。

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