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新! 学校報「泉」 アーカイブ

若葉学習会学校報「泉」 第678号 (2023年12月号) 上京せんべろ  吉野 正泰

今月の短歌


祖母は塩 母は甘めの たまごやき
  どっちの味も 大好きなんだ!

米子校舎 高校2年 
    山本 紗



君たち 僕たち① 


米子校舎 中学3年
  河村 簡 さん



 アレのアレです。今年のプロ野球は、阪神タイガースの三十八年ぶりの日本一で幕を閉じました。「アレ」とは阪神の岡田監督が「優勝」を言い換えたものです。どれだけ好調であっても、「優勝」という目標をはっきりと言わないのが日本の奥ゆかしさというものでしょうか。
 大阪出身のお父さんの影響で、簡くんは小さいころから熱心なタイガースファンです。アレが決まる日は、ちょうど若葉の授業がない日で、大事な瞬間をテレビ観戦できてよかったと言います。
 中学校では吹奏楽部の部長を務め、トランペットを担当しています。「試合を見に行くよりは(阪神の応援で)甲子園でトランペットを吹いてみたい。」という希望をもっています。そんな簡くんにとっての今年の「アレ」は、もちろん志望校への「合格」です。「アレ」という表現には選手たちに頂上を意識させないという意図もあったそうですが、あえて僕が岡田監督の代わりに発破をかけておきましょう。「そらそうよ。簡、アレよ。おーん。」これで通じますか?
(担当 新庄)

君たち 僕たち② 


米子校舎 高校1年
 遠藤 橙馬さん


 「aaabbbcccの9文字を円形に並べる方法は何通りあるか」生命科学の授業で勘違いから生まれた問題です。厄介そうに見えますが,実はうまく考えると一行の方程式で解くことができます。質問してくれた彼に式だけを与えて意味は自分で考えるように指示を出したところ,完璧な解釈と類題を作ってメールを返してくれました。考察力と成長意欲の高さに脱帽です。
 入学当初は生命のレベルの高さを痛感したそうですが,今では数学のテストでトッププクラスの成績をとることもあり「勉強した成果が返ってくる。成長を感じやすいのが数学の良いところ」と言います。まったくもってその通り。しかもサッカー部に所属しながら成果を出しているのですからたいしたものです。
 彼が示してくれている通り部活と勉強の両立は不可能ではありません。しかし,それは想像を超える努力があってのこと。夜中の3時に質問メールが送られてくることさえあります。いったいいつ寝ているのでしょうか?無理はするな!立派な医者になれ!
(担当 小西)

卒業生はいま 







神戸大学
文学部人文学科1年
 宮下 萌奈 さん

 
 宮下さんは神大の一年生。昨年度の大学受験科卒業生です。二度目の挑戦で、無事第一志望合格を果たしました。ちなみに神大の読み方は「しんだい」。箱根駅伝で有名な方の神大(神奈川大)は「じんだい」らしいです。
 神戸は言わずと知れた昔からの港町。国際色豊かな土地柄で、宮下さんもまず「外国の方が多い」と感じたようです。大学にも留学生が多く在籍しており、異文化交流の機会にはかなり恵まれた環境と言えそうですね。
 もともとは国語の先生になりたいと言っていた宮下さんですが、大学の講義でキャロルの『不思議の国のアリス』やキイスの『アルジャーノンに花束を』を読む機会があり、原作と翻訳の違いや、原作の雰囲気を崩さない翻訳の工夫などを知ることで、今は英米文学にかなり心を惹かれていると話してくれました。
 予備校時代は無遅刻・無欠席。志望校合格の秘訣を尋ねたところ、特に変わった勉強はしなかったとのことでしたが、試験の前に「自分はできる、絶対に大丈夫」と自分に言い聞かせてメンタルを保っていたそうです。
 確かに自己暗示は一つの方法。ただ、それが効果を発揮するのは日々の努力があってこそ。彼女には努力を継続する真面目さと、生来の地頭のよさが確実に備わっていました。
 哲学専門の先生の話が面白くて毎週の楽しみになっているとか、ロシア語の格変化に苦労しているとか、大変だけどその大変さを楽しんでいる大学生活……本当に羨ましい!
(担当 鈴木)

学園ニュース








境港新校舎16年,とてもきれいな校舎です。
(境港校舎)

 境港校舎が設立されて16年が経ちました。その間、地震や大雨にさらされて少しずつ傷んできたところもありますが、先日久しぶりに校舎内のワックスがけをしていただいて、玄関ホールや教室が再び輝きを取り戻しました。やはり綺麗な環境で行う授業は気分が良いですね。
 先月は、ハロウィンの季節ということもあり、一週間限定で校舎内を少し装飾してみました。生徒たちからは好評だったので、また来年もしてみようと思います。
 ハロウィンはもともとアイルランドの古代ケルト民族が行っていた収穫をお祝いするお祭でした。現代の日本では非日常を楽しむ一種のイベントとして世間で認知されていますね。来年はドラキュラのコスプレをして授業をしてみようかな(笑)
(担当 古徳)

職員随想 








上京せんべろ
 吉野 正泰


 「せんべろ」という言葉をご存知であろうか。「千円でべろべろに酔える店」を短くした言葉であるが、実際には千円以内でお酒を2、3杯とつまみを楽しめる店、またはそういう店に行って飲む行為を指すことが多い。僕はこのせんべろが大好きで、都内で働いていたころはもちろん、現在でも上京すると「連せん」と称してせんべろ店を数軒続けて回ったり、「ゼロ次会」と称して、飲み会の前にせんべろ店に行ったりすることを大いに楽しんでいる。情報不足なだけなのだろうが米子でこのような楽しみ方のできる店をあまり知らないので、米子では「連せん」はできず、最近は飲み会もほとんどないので「ゼロ次会」もしていない。現在、僕にとってのせんべろは上京時のみの楽しみになっている。ということで、「上京せんべろ」の際によく通っている店を保護者のみなさんに紹介したい。物価高もあって現在はせんべろはなかなか難しいことだけご了承願いたい。

●まるます家(赤羽)
 鰻で有名だがよく頼むのは鯉のあらいとジャン酎モヒートだ。「あらい」は薄く切った魚の切り身を冷水や氷で冷やしたもののことで、コリコリとした食感がとてもいい。「ジャン酎モヒート」はジャンボ・酎ハイ・モヒートの略称で、1リットルのハイリキプレーンというガラス瓶入りの酎ハイをグラスにつぎ、ライムを搾りミントの葉を入れて飲む。材料を出されて自分で作って飲むのである。 それがまたいい。最近は人気のあまりいつ行っても行列で、30分以上待たないと入店できないのが残念。

●丸健水産(赤羽)
 おでんが有名な店。店の前にテーブルと椅子があり、店先で飲み物とおでんを注文し、それを受け取り空いている席があれば座って、なければ立ち飲みで楽しむ。ここのおすすめは何といっても「出汁割」だ。ワンカップの日本酒を注文しそれを半分くらい飲んだ後、おでんの出汁で割ってもらうのである。これがとても美味いのだ。滞在時間はいつも15分ほどだ。値段が手頃なのもうれしい。

●いこい支店(赤羽)
 ここではもつ煮と赤星(サッポロラガービール大瓶)そしてトマトハイが僕にとっての定番。混んではいるが、入れなかったという経験はない。本店も赤羽にあるのだが、いつも混んでいると聞いたので行ったことがない。ここは安い。僕の定番3点で950円である。

●文楽(上野)
 焼き鳥が売りの店。みそにんにくとにんにくだれという2種類の焼き鳥が定番。どちらももも肉の焼き鳥だが、ガツンとくるたれにオリジナリティがあってとてもおいしい。席は屋外。冬場はテントのようなビニールシートに囲まれるが、やはり外で食べているという感じ。それでもいつ行っても混んでいる。

●カドクラ(上野)
 いわゆる立ち飲み屋。最近になってオーダーがスマホを使う形に変わった。それまではキャッシュオン(テーブルで品物と代金を引き換える)の店だったからそれがちょっと残念。ここではハムカツとポテトサラダをよく頼む。混んではいるが立ち飲みなので、少し詰めてもらったりして一人なら大体入れる。
 まだまだあるのだがキリがないのでこれくらいにしておく。伝えておきたいのはこれらの店は◯◯ログなどのサイトで探したものではないということ。ハズレが怖くてそういったサイトで調べることもあるがそういう店へはほぼ再訪はない。サイトの評価も結局は投稿者の主観。それなら自分の勘と主観に頼った方が楽しい。

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