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新! 学校報「泉」 アーカイブ

若葉学習会学校報「泉」 第677号 (2023年11月号) 車との付き合い方  福本 敬一

今月の短歌


くりご飯家族みんなでわいわいと
 おなかいっぱい幸せ時間

米子校舎 小学6年 
    原 百花



君たち 僕たち① 
倉吉校舎 中学3年
  筏津 健斗 さん





 朝晩はめっきり寒くなった十月。いつも穏やかで誠実な健斗君を紹介します。見るからに筋骨隆々の彼は、幼稚園の頃から水泳を続けていて、中国大会に出場したほどのスイマーです。現在は水泳部のある鳥取東高校を目指して学業に専念しています。
 若葉には中学一年から通っていますが、小学校の頃は水泳ばかりで勉強は全くだったとのこと。入学してから指導のおかげで、勉強に対する意識が変わり、授業が分かり易くて良いと語ってくれました。
 そんな彼はこの夏、アロハフレンドシップという旧羽合町民限定の交換留学で、ハワイへ。普段話せない外国人との文化交流など、留学ならではの貴重な体験をしました。ハワイの透き通った海が忘れられない、また行ってみたいと帰国後、嬉しそうに話してくれたことを覚えています。彼がハワイのお土産でくれたのは「H」のキーホルダー。それはハワイの頭文字でなく、私の苗字のイニシャルだったのです。感激とともに今は肌身離さず、倉吉校舎のカギについています。 
(担当 濱)

君たち 僕たち② 
米子校舎 高校2年
 住田 碧唯さん


 中三の秋、米子東高校を受験する同級生のレベルを知りたいと、境港からの通学を始めた住田君。予想以上のレベルの高さを実感したのと同時に、自分もそのレベルにいると実感できたと言います。
 生命科学コースに進学し、医師志望のクラスメイトに影響され、やがて彼も医師への道を志すようになりました。「データだけに頼って処方するのではなく、患者さんとのコミュニケーションを大切にできる医師になりたい」と言う彼を見ていると、医師になることは既定路線のように感じます。先日、国語の授業に現役医師の卒業生をゲストに招いたのですが、彼女にも大いに触発されたようです。
 住田君は、自習室で静かに勉強するよりも、自宅の食卓で大好きな音楽を聴きながら勉強するのが好きだそうで、「ヒゲダンやバウンディにはとても助けられています」と言います。特に本校卒業生藤原聡くん率いるヒゲダンの大ファン。ジャンルは違いますが、将来は住田君も、藤原君のように多くの人々を癒やす存在になるのでしょう。
(担当 門脇)

卒業生はいま 







島根大学
材料エネルギー学部1年
 森 聡平 さん

 
 来年は千葉大に情報データサイエンス学部が新設されるなど、毎年新しい学部が生まれています。今年最も話題になったのは、島根大学の材料エネルギー学部です。この新設学部の一期生になったのが、今回紹介する森聡平(もりそうへい)さんです。
 材料エネルギー学部では、特に金属材料の研究を通じてエネルギー問題の解決を目指しています。試行錯誤が必要な材料開発をデータ解析によって行うマテリアルズインフォマティクスを教育に取り入れていること、アントレプレナーシップと呼ばれる産業振興に繋がる社会実装に向けた教育を行っていることが大きな特徴です。材料・化学・情報の3分野を融合的に学ぶことができる学部は全国的に珍しく、他大学から注目されています。
 島根大学に通うのに、松江に住む人も多いですが彼は自宅通学しています。それじゃあサークル活動なんかできないんじゃないかと思いきや、彼の選んだのはなんと野球部。それもそのはず、彼は高校時代も野球部に所属していて、しかも甲子園球児だったのです。現在は20人の部員中、4番でファーストをこなしています。他にも塾やイベントのアルバイトをこなし、9月にはシドニーへの短期留学も果たすという多忙な日々を送っています。
 まだ一期生で、将来やりたいことも見つかってはいませんが、新設学部に賭ける先生方の情熱を感じ、充実したキャンパスライフを過ごしているようです。
(担当 河田)

学園ニュース








高校生のみなさん。ぜひ利用してください!
(米子校舎)

 今回は米子校舎について2点の紹介をします。まずは1号館3階の第2自習室。ここの書棚には、大学に合格した先輩たちが寄付してくれた多くの赤本が並べられています。通学生なら誰でも利用可能、簡単な手続きで貸し出しも行っていますので、志望大学の過去問研究にぜひ役立ててほしいと思います。
 そしてもう1つが同じく1号館の1階にある101教室。ここには代ゼミサテラインの体験受講用のサンプルテキストがズラリと並べられています。この数でわかるように、サテライン講座はバラエティーに富んでいます。きっと今の君にピッタリの講座があるはずです。講座によっては中学生でも受講可能なものがあります。詳しくは窓口でおたずねください。
(担当 吉野)

職員随想 








車との付き合い方
 福本 敬一


 今年の3月に車検を通した。これで今の車は車検を5回通したことになる。つまりは10年以上乗っていることになるわけだが、車の平均使用年数は約13年だそうだ。新車登録から13年経過すると自動車税と重量税が値上がりしたり部品の製造が終わったりするため、そのタイミングで買い替える人が多いのかもしれない。
 人によって車の乗り方は様々だろう。気に入った車を乗りつぶすまで乗る人もいれば、リセールを考えて車種や色、オプションを選択し、短いスパンで買い換えを繰り返す人もいると思う。私は、世間的に人気がなくても自分が気に入ったものにしか乗りたくないので、完全に前者に該当する。一般的な使用年数まであと数年。それよりも長く乗ることができるのだろうか。
 2021年の冬、フロントガラスにヒビが入っているのに気づいた。割れた原因は未だに不明である。車検まで間がなく、このままでは車検に通らないため早急に何とかしないといけない状況になってしまった。替えのフロントガラスが納品されるまでの数日間は、とりあえず養生テープでヒビを覆ってそれ以上広がらないようにしたが、見た目は悪いし視界も悪くなるしで散々なものだった。それでも少しずつヒビは大きくなっていったので、冷や冷やしながら運転したものだ。無事に修理は完了したが、修理代に10万円近くかかったのと車検代も併せて、思いがけない痛手をくらった形になった。
 2022年3月の末、昼間に車に乗っていた。その日は天気が良く、気温もその時期の割には高かったと思う。だから車内の温度もぐんぐん上昇していく。花粉症のため窓は開けたくない。エアコンをつけたところ、吹き出し口から出てくるのは生ぬるい風。おかしいなと思いながら、温度を一番低くしてみる。出てくるのはやはり生ぬるい風。さっきより少しは冷たいかなという感じ。まさか…とは思うものの、そうとは認めたくない気持ちが強い。パソコンみたいに再起動すれば元通りになるかもと思い、その時からしばらくの間そのまま放置した。が、5月に再度エアコンをつけて確信した。エアコンの故障。ディーラーで検査してもらうと、コンプレッサーなるものを交換しなければならないとか。中古品で見積もりを出してもらっても10万に迫る金額。見送ることにした。やはりその夏は地獄だった。
 今年、夏が来る前にディーラーでない所で再度見積もりを依頼した。ディーラーよりも安ければ修理を頼もうと思っていた。しかし、世の物価高騰の流れはこんなところにも影響があるようで、ディーラーを上回る額が提示された。結局、カーエアコンのない夏を2シーズン過ごした。全ての窓を全開にしても入ってくるのは当然ながら熱風だけ。普通に運転するだけで汗ダクになりタオルが手放せない。周りを見ると、どの車も窓を閉めて快適に運転している。羨ましいというか恨めしい。
 エアコンレス仕様で2シーズンを乗り越えた変な意地から、もう修理をする気にはなれない。さらに、こんな風に次から次へとトラブルが出てくると、次回の車検は通さずに乗り換えた方が得かと思えてくる。再来年の3月まで乗るとなると平均的な年数使用したことになる。走行距離は一般より少なく、この先まだまだ乗るつもりでいたので、乗り換えを思うと少し気が早いが寂しい感じがある。ただ、来年の夏もエアコンなしで過ごすことを考えると、寂しさよりも絶望を感じずにはいられない。

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