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新! 学校報「泉」 アーカイブ

若葉学習会学校報「泉」 第664号 (2022年10月号) 語るということ 乗本 慎一郎

今月の短歌


新人戦キャプテンとしての責任感
  先輩たちの思いをのせて




米子校舎 中学2年
    森 海士



君たち僕たち① 
米子校舎 中学3年
田中 花音さん


 中3LCクラスの女の子はみんな姿勢がいいです。背筋が伸びていて、高い目の位置で前に視線を向けています。その中の一人が花音さん。中2の時に夏期講習を受講したのがきっかけで入学、現在まで通学してくれています。LCクラスを選んだのは「数学が苦手なので手厚い指導を受けたい」からとのことです。
 中学3年間、小学生の時か続けている陸上部で活躍。種目はハードル。週5の練習を続け、今年は中国大会にも出場しました。レベルの高さに惜しくも「予選落ち」とのことでしたが、中国大会に出られたのがすごいのです。
 「中学時代の思い出といえば…」の問いに対する回答は「体育祭」。競技だけではなく、手作りのゼッケンの色塗りなど皆で協力したことがとても楽しかったそうです。
 「苦手な数学の授業は、ついて行くのがたいへん」と言う花音さん。確かにLCクラスは進度も速くつらいときもあるでしょうが、その大変なひとつひとつの瞬間に君の数学力は伸びているのです。だから、Hang in there!
(担当 吉野)


君たち 僕たち② 
高校リターン科 3年
矢島 千聖 さん



 一年生で米子西高から転入学してきた彼女。入学当初は、いつも教室の片隅で泣いていました。特に理由はないのですが涙が止まらないのです。かわいそうだなと思ったことを思い出します。
 クラークの生徒は進級するごとに自己改革ができます。教師が細々と指示して変わるわけではなく、ごく自然に変わるのです。彼女はその典型的な生徒の一人で、今では一番元気な生徒です。登下校時にはいつも笑顔で元気いっぱい手を振ってくれます。授業中も積極的に発言してくれて授業を盛り上げてくれます。
 実は彼女、太宰治の大ファンなのです。ある日、国語の先生の机の上に置いてある教科書に気付いて「ちょっと見せて下さい」と、手にとって目次を開けて、「太宰治があるからいい本ですね」と一言。太宰の全作品はまだ読んでいないという彼女。「初期の作品は難解で、自分の今の力では読めないので、力が付いたら読みたいと思っています」。
 大学進学を志望しており、今は緊張感を持って、日々努力しています。
(担当 池田)


卒業生はいま 

大阪大学 大学院

  和田  大輝 さん 
 
 今回紹介するのは、今年大阪大学理学部物理学科を卒業し、同大学の2年制博士前期課程大学院に進学した和田大輝(わだひろき)君です。 大卒者の大学院進学率は理系ほど高く、大阪大学理学部では約8割にもなります。大学時代に和田君と同じ研究室にいた4人も全員が大学院に進学しました。
 彼らの研究テーマは「超伝導」です。難しい話になりますが、一般に金属は低温になると電気を通しやすくなり、特定の物質は一定の温度になると電気抵抗が0になります。これが「超伝導」です。例えば水銀はマイナス269℃で超伝導が起こります。これを利用するとエネルギーロスを抑え、強力な磁場を得ることが出来ます。この特性を生かし、送電ケーブルやリニアモーターカー、病院のMRIに実用化されています。どんな元素をどういう条件で組み合せれば超伝導物質が得られるのか、より室温に近い温度で超伝導を起こすにはどうすればいいのか、これは彼らの研究室だけでなく世界中の研究者が取り組んでいるテーマです。
 自宅と研究室の往復といった毎日ですが、研究以外にも、大学時代は奇術研究会に属して大掛かりなマジックを披露したり、休日は趣味の作曲にいそしんだりと、生活を楽しむことも忘れていません。彼はまだ1回生ですが、企業で研究を続けるという夢に向かい、既に就職活動を始めています。後輩への一言を頼むと、「目標を持って努力してください。」とのこと。彼自身がしっかり目標を持って過ごしてきた証だと感じました。
 (担当 河田)

学園ニュース(倉吉校舎)

倉吉校舎も2学期が始まりました。夏休みの思い出あれこれ報告。

 2学期が始まり、朝晩はめっきり涼しくなってきましたね。夏休み期間は、夏期講習以外にも、倉吉校舎では多種多様なイベントがありました。まずは、小六生に年に一度の「読書感想文指導講座」を行いました。「あらすじを書いてはダメ!」など書くコツを徹底指導しました。続いて中一生には「夏休み明けテスト対策」を実施し、夏休み明けテストの傾向を伝え、テスト前にどのような勉強をすればいいのか、アドバイスしました。
 そして各学年夏期休校前の最後の授業日のラスト一五分は、毎年恒例の「怪談」。「先生、電気消そうよ!」「心配するな、電気を消さなくても、こ~わ~い~か~ら~。」生徒にとって、勉強以外の若葉での夏の思い出となったでしょうね。塾講師はエンターテイナーでなければなりません(笑)。 
(担当 濱)


職員随想 




語るということ
  
 乗本 慎一郎



 今日、明日、そして今、これがしたい。これをしなければならない。そんな毎日は、うるさく走りすぎる車のように流れていく。日常のエピソードで誰かに語れるようなこと少なし。何を書こうかといつも頭を悩ませている。
 早朝、カーテンを開けると、朝日が部屋に差し込む。ボディケアを済ませた後は、ウォーキングで汗を流し、適度な朝食…そんな健康的な朝があったらいい。実際、私にそんな朝はなく、かといってそんなに不健康というわけでもない。
 ただ、一度、部屋の整理・整頓をしなければならない。この文章を打ち込みながら、そう自らに語りかけようと思う。語るということの出発点は、両の掌を合わせるように、自分自身へ語りかけるということなのだから。
 逆に、他者へ語りかけるとき、繊細な注意が必要と言われる。「語りえぬことは沈黙せざるをえない」とはドイツの哲学者ヴィトゲンシュタインの言葉であるが、ほとんどの現象について、私たちは情報不足であり、価値観の違いがあり、簡単に口をはさんではならないことが多い。
 ちなみに、先日、久々に釣りに行った。結果は、まったく釣れなかった。一匹でも釣りたいと思い、再度エサなどを釣具店で購入したのだが、それでも釣れなかった。私にとって、釣りの一番の目的は、釣った魚を食べることにあるので、店で鮮魚を買えばいいことなのだが、魚を釣るという手段が目的化していた。夢中になれて楽しかったし、よかったとは思うが、囚われすぎてもよくない。
 すでに述べたように、私は特別に語りたいことがないためか随想を書くのは苦手だ。ただ、今、書かなければならないという制約が、書くことへの動機となっている。毎日の生活もそんなもので、いつのまにか目的が生まれ、それをこなしていくことが多いとは思う。ただ、その目的に対して、我慢でやっているのか、それとも努力でやっているのかは、大きな違いになるのだろう。我慢というものは、他者に強いられている要素が強く、努力というものは自発的な要素に支えられているといえるだろう。ゆえに我慢でやっているものは、不満が共存している可能性があり、一方、努力でやっているものは、好奇心が共存しているなど、良いイメージを持つ。
 ただし、江戸幕府を開いた徳川家康は次のように言っている「人生は重い荷物を背負って、長い道のりを歩くようなものだ」この言葉は、我慢・忍耐の必然性を説いている。時代や立場に応じて、考え方や価値観は違い、やはり「語りえぬことは沈黙せざるをえない」のかもしれない。
 そんな正解のない、言葉という意味の世界、そこから私を一時でも解放してくれるものの1つが音楽だ。音楽は言葉を部分記号化することで、意味の世界からはみ出させ、あいまいにして届けてくれる。私はリフレイン癖があるので、何度も同じ曲を聴くことが多い。いずれは飽きてしまうが、その後、期間を空けて再度聞いたとき、再び心に入り込んでくる曲もある。不易流行の要素があるのだろうか。
 ちなみに自己紹介も苦手で困っている。というわけで、結局、私が何を言いたかったというと「どうせ何かを語るなら、センスを感じさせるアピールを含めてやったほうが良いに決まっている(広告代理店・面接試験など)ということ」もちろん、騙りすぎ、騙られすぎには用心。

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