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新! 学校報「泉」 アーカイブ

若葉学習会学校報「泉」 第661号 (2022年7月号) グッバイ・スイマー 理事長 吉野正泰

今月の短歌


たのしみは黒画用紙に散るような
 夜空に開く花火見る時


倉吉校舎 小学6
    古橋 紗矢香



君たち僕たち① 
米子校舎 中学3年
柴田 悠翔さん



  中学校ではトップクラスの俊足で、野球部の一番打者を務める悠翔くん。その立派な体格からは想像できない趣味が彼にはあります。
 その一つはラジオを聴くことです。この令和にラジオ?と思いましたが、今はスマホのアプリで全国のラジオ番組が聴けます。聴き逃した番組も聴取可能です。
 もう一つは昭和歌謡を聴くことです。BSSラジオの「音楽の風車」で和田アキ子さんの曲「あの鐘を鳴らすのはあなた」を聴いたとき、ストレートな歌詞が心に響いたのがきっかけでした。それ以来、日本の懐メロに興味を持ち、七十年代の歌謡曲や、フォーク、ニューミュージックを聴くようになりました。もちろんユーチューブも活用します。今の推しは「フォーククルセイダーズとアリスです。」「同級生には全くわかってもらえないので、先生と話ができてよかった。」と笑います。
 勉強するときは,集中するために大好きなラジオも音楽も我慢しています。今年の目標である志望校合格を果たすという固い意志が見えます。
(担当 新庄)

君たち 僕たち② 
イズム大学受験科
古賀 光一朗さん


  毎日、朝早くから夜遅くまで自習室で集中して勉強をしている様子が印象的な古賀君を紹介します。
 彼は、小学校、中学校、高校とずっと剣道を続けていて、現在、剣道三段の持ち主です。高校では、主将として中国大会に出場した実力者です。剣道との出会いは、幼稚園まで遡ります。彼は、小学四年まで、今年の大河ドラマの舞台にもなっている鎌倉に住んでいました。幼稚園は鶴岡八幡宮の附属の幼稚園に通っており、そこで剣道を習ったそうです。長年、剣道をやってきたことで培った集中力により、長時間続けて勉強することが、苦にならないそうです。だから、夜遅くまで集中して自習室で勉強することができるのでしょう。
 大学は、建築系を志望しています。建築系といってもデザイン方面ではなく、図面を書く事や、建築物の物理的な構造等に興味があるそうです。大学に入ったら、1級建築士、測量士等の資格の勉強もしてみたいとのこと。集中して勉強できる力があれば、目標は達成できるはずです。
(担当 板見)


卒業生はいま 

鳥取大学 医学部医学科

  永田  望実 さん 
 
 今年の春、念願叶って鳥取大学医学部医学科に合格した永田君。大学ではフットサルとボート部に入り県外の友人もできたようで、充実した毎日を送っていると言います。大学受験科在学中から、無事に合格した暁には是非「卒業生は今」に出てね!とお願いしていましたが、それが現実のものとなりました。ここにたどり着くまでの道のりは、決して平たんなものではありませんでしたが、逆境の中で前向きに勉強に向き合う姿をずっとみてきましたから、その努力が報われた喜びに、私も記事を書きながら改めて浸っています。米子北高の星ですね(笑)。
 彼とはコナンの歴代映画の話題を初めとして色々と語り合ってきましたが、そういえば医学の道を志すようになった理由はきいたことがありませんでした。この機会に尋ねてみると、「中学の時に職場体験で鳥大付属病院に伺った際に、患者さんのため全力で働く医師の先生方の姿にあこがれました。」とのこと。何年か後にコロナが落ち着いていれば、海外に研修に行くことも視野にいれているようですから、早くもとの自由な世の中に戻って欲しいものです。
 最後に永田君から皆さんへのメッセージです。「高校生になると、模試の結果で一喜一憂することもあると思いますが、良くても悪くても結果を気にしすぎることなく努力を続けてください。合格したときは、間違いなく人生で一番うれしい瞬間でした。みなさんが無事に志望校に合格されることを願っております。」受験生のみなさん、合格に向けて突き進もう!
(担当小西)

学園ニュース(倉吉校舎)

今年はじめての実力テストと高校進学模擬試験を実施しました。

 六月は鳥取県内の若葉学習会全校舎で、一斉に中二中三生に五科目の総合テストが、実施されました。試験中の表情は真剣そのものでした。そして試験結果をもとに倉吉校舎では保護者懇談会を行いました。懇談会では「回数を追うごとに点数アップする生徒の特長は、夏休みに猛勉強した生徒です。」と共通してお伝えしました。だから、みなさん試験結果に一喜一憂しないで、勝負はこの夏です。
 写真は小六生のみなさん。授業の始まる一時間以上前から若葉にやってきます。今年の小六生のみなさんは、本当に若葉が大好き。授業時間も活気があり、休み時間は笑い声が絶えません。今月の「泉」の表紙の短歌はその六年生から一人選ばれたものです。「誰が選ばれるかな?」なんて張り切って書いてきてくれました。これからも楽しみながら勉強頑張ろう。  (担当 濱)


職員随想 




グッバイ・スイマー
  理事長 吉野 正泰



 書類に目を通している。理事長室は遮音性がとても高く、窓の外を車が陽光を反射させながら無音で行き交う。聞こえてくるのは左手を伸ばせば届くところにあるペットボトルの中で弾ける炭酸の音だけだ。午後三時。昼食後二時間が経過している。
 様々な会議資料。アタマプラスの詳細な説明書。授業のために物色している英文のニュース記事。空き時間ができることがままある夕方前が、目を通せばいいだけの仕事には最適だ。あっという間に一時間が過ぎる…そして僕はハッとする。これは奇跡だ。こんなことは今までなかった。午後に一時間も書類を読み続けられるなんて。今までの僕はこれが本当にできなかった。
 大学時代、よく友人たちが僕の部屋に泊まりに来た。翌朝、横浜市であるテニスの練習に参加するのに、僕の部屋はいい立地だった。自宅生の友人に車を出してもらう代わりに宿泊場所を提供する。それに便乗するあと数人が加わる。
 そして朝。目覚めると彼らが言うのだ。「イビキすげえな」彼らはだんだんと慣れていったのか。眠るために酒量を増やす必要があったのか。あるいは頻繁に僕の鼻をつまんでいたのか。彼らが眠れていたのかどうかさえ今となってはよくわからない。彼らが泊まりに来なくなることはなかったが、このコメントは変わらず続いた。中学の修学旅行でも言われたような…そんな記憶が蘇る。
 十数年後の2000年代前半。 SASという文字を目にする機会が少しずつ増えていた。少しエロティックな歌詞で有名な茅ヶ崎ルーツ出身の人気バンドの名前ではなく、睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome)の略称だ。あるきっかけで病院での検査を受け、中程度のSASとの診断を受けた。午後になると襲ってくる、あの眠気の原因はこれだったのだ。処方されたマウスピースを装着して眠ることになった。
 無呼吸はある程度改善したようだった。しかし、昼間の眠気は変わらない。頻繁に鳥取市へ仕事で行くのだが、余程のことがない限り電車を使っていた。早朝出発の午後帰りというスケジュールで車を運転するのが怖かった。眠たいではなく「気が遠くなる」という形容が正しいと思うほどなのだ。まさに「睡魔」だった。
 昨秋。十数年振りの検査を受けた。今度は重症だった。AHI(睡眠一時間あたりの無呼吸の回数)の数値も高かったが、睡眠時の血中酸素濃度はエベレスト山頂での登頂者のそれに匹敵するものだった。僕は毎晩、世界最高峰に登っていたのだった。
 そして処方されたのがCPAP。睡眠中の呼吸時に口腔内に空気を送ることにより気道が塞がれてしまうのを防ぐ装置だ。使用してAHIの数値は劇的に低下した。血中酸素濃度も十分に上がった。そして僕は午後に読書ができるようになった。
 驚いたのは、睡眠時間が短くなったことだ。CPAP使用前は、休日など布団の中で8時間を寝たり起きたりして過ごしていた。しかし、CPAPを使い始めた後は4時間ほどで目が覚める。もっと寝たいとは思うが、眠れないから5時間も経たないうちに起きる。それなのに午後が眠くない。自分はロングスリーパーだと思っていたがまさかのショートスリーパーだったのだ。
 CPAPを使用した人達は口々に「こんなにぐっすり眠ったのは子供の頃以来だ」とコメントする。僕は子供の頃から無呼吸だったようだから、最近、ほとんど「生まれて初めてぐっすり眠って」いるのである。

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