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新! 学校報「泉」 アーカイブ

若葉学習会学校報「泉」 第697号 (2025年7月号) 今月の職員随想は板見先生

(世界遺産シリーズ)小笠原諸島父島 長崎展望台からの眺望 日本
学園ニュース①










夏期講習の受付を始めました。
7月22日(火)開講します。
(学校NEWS 7月号)  


♦️  7月22日より夏期講習が始まります。小学3年から大学受験まで49もの講座を準備しました。きっとみなさんが頑張りたい講座が見つかると思います。通学生のみなさんにはすでにご案内をお渡ししていますのでご利用ください。通学していないお友だちにもお声掛けいただけると助かります。校舎内にこんなポスターを貼って気分を盛り上げています。

学園ニュース②








小さな自習室をあらたにつくりました。
約80席あります。
(学校NEWS 7月号)  


♦️  7月4日(土)・15日(日)の2日間にわたって、中学3年生対象の第1回進学説明会が開催されました。この説明会の目玉はなんといっても「追跡調査」です。先輩たちはどのような成績推移の結果、どの高校に合格したのか…それを一人ひとり追跡調査したものなのです。説明会ではその結果をもとに、志望校合格のためにどれくらいの成績が必要なのかを伝えました。照準が定まればあとは努力あるのみ。夏休みが合否を決めるというのはやはり真実です。

♦️ 今年度は米子校舎1号館101教室を自習室として解放しています。現在稼働している自習室の総席数は79席です。ここでは受験生を始めとしてみんなが真剣に勉強しています。大きな音を立てたり、むやみに出入りしたりして他の人の迷惑にならないよう注意して利用してください。

君たち 僕たち (通学生紹介)



君たち僕たち

境港校舎 中学3年
河端 健太朗 さん




 授 先日、MBTIの話題で休憩時間中に盛り上がりました。これは個人を16の性格タイプに分類するもので、3年ほど前から流行った性格診断です。健太朗君の診断結果は「仲介者」でしたが、彼以外のまわりの生徒たちは、全員「変わり者タイプ」。(笑)今年の3年生クラスは、やっぱり健太朗君がまとめ役なのかなと、みんなで確信しました。
 部活動では、吹奏楽部に所属し、チューバを担当。吹奏楽部にとってこの楽器は全体を支える大黒柱のような存在です。低音を中心にした音色で、サウンドに力強さと奥行きを与えてくれます。まさに健太朗君の個性にぴったりの楽器ですね。
 今年の中国大会は鳥取県から3校出場できるらしいのですが、今はそれに向けて練習中。昨年の県内での成績は金賞でしたが、悔しくも中国大会出場には至らず。今年こそ願いが叶うことを祈っています。
 ちなみに好きな漫画のキャラはワンピースのコビーで、好きな芸能人は、ハナコの岡部。センス良すぎ!(共感)   
(担当 古徳)

卒業生はいま 









卒業生は今


JAグループ鳥取勤務
  船津 恭平 さん

 今から12年前、私とともに若葉で学び米子高専への合格を果たした船津恭平さん。久しぶりに会う友人に当時の思い出を聞いてみると、一番に返ってきたのは予想通りの話でした。実は私と彼は、学生時代若葉の備品を壊してしまったことがあるのです。「その話は、今でも悪い見本として例に挙げられているよ」と伝えると、驚きながらも笑っていました。
 高専卒業後は、境港の水産会社を経て今の仕事に就いた船津さん。JAの信用課に所属し、金融業務を行っています。仕事のやりがいを聞くと、お客さんから感謝され、信頼関係を築くことができることだという返答。お客さんへの配慮が一番に出てくるところが、非常に彼らしいと感じました。
 休日は飲みに行き、そこで交友関係を広げることが楽しみとのこと。そこでできた友人と大阪にでかける予定もあるそうです。若葉に通ってよかったことは「ほかの学校の生徒と仲良くなれたこと」と答えており、仕事でも休日でも、人との繋がりを重視していると感じました。
(担当 荒島)

職員随想 








職員随想

電流戦争
 板見 拓史


 近年、昔の出来事や偉人の真実や異なる側面に注目することが増えたように感じます。昔のイメージと実態が異なることで、よく話題に上がるのが、天動説と地動説です。私が子供の頃は、昔は、人間が宇宙の中心に存在するという自己中心的な考え方から天動説が妄信されていたが、コペルニクスやガリレオらによって、科学的な地動説が唱えられたという認識でした。しかし、実際は天動説もきちんとした科学で、観測技術が向上するまでは地動説より天体の運行を正確に記述できたようです。
 昔のイメージと異なる側面が注目されるようになった代表的な人物は、ナイチンゲールでしょう。クリミア戦争において負傷兵の治療に当たったことが有名ですが、近年では統計学者としての側面がよく語られます。彼女は、国ごとにバラバラであった死亡統計の集計方法を国際的に統一するよう提案し、医療の技術向上に貢献しました。高校数学の教科書の統計分野にエピソードが載っていることもあります。新しい側面が知られるようになり、昔よりさらに評価が高くなったとも言えるでしょうね。
 逆に負の側面が語られるようになった偉人も多くいます。野口英世の浪費癖や後年になってからの研究実績の否定等が有名です。女性関係にだらしなかった偉人をあげるときりがありません。
 発明王エジソンも近年、多くの負の側面が語られるようになった人物です。最も非難されるのが、電流戦争での広告運動です。電流戦争は、電力事業黎明期にエジソンとライバルのテスラ陣営との間に起きた電気の送電方法を巡る争いです。エジソンは向きや大きさが変化しない直流送電を、テスラは向きや大きさが周期的に変化する交流送電を推進したのですが、容易に電圧を上げられる交流は電力ロスが少なく長距離送電が可能なためテスラ陣営が勝利しました。電流戦争においてエジソンは、動物の殺処分や処刑用の電気椅子に交流電気を用い、交流の危険性を印象付けるネガティブキャンペーンを行いました。このことが残酷だと非難されることが多いようです。実際は、交流より直流の方が危険なので誤った印象付けをするのはよくありませんね。エジソンが直流にこだわったのは、学校に行っていなかったので、交流の有用性を理解するのに数学力が足りなかったからだと言われています。また、直流に多額の投資をしていたので、後に引けなくなった事も理由でしょう。
 エジソン対テスラの電流戦争は、あくまでもアメリカにおけるもので、ドイツやイギリスでも直流対交流の争いがありました。現在使用されている送電方法は、テスラが考えた二相交流ではなくロシア出身のドブロヴォルスキーがドイツで開発した三相交流です。(電線をよく見ると3本ありますね。)三相の方が二相より効率が良いので、当時、二相交流が普及していたアメリカはドイツに比べて遅れていたようです。また、交流は周波数の違いもあり、アメリカが60ヘルツ、ドイツが50ヘルツです。現在は、60ヘルツの方が優位だと言われているので、この点はアメリカの勝ちですね。
 インターネットでは、電流戦争での行いから必要以上にエジソンを非難しテスラを賞賛する声を多く見かけます。しかし、初めに電力事業を起こしたエジソンが偉大なのは、変わりありませんし、テスラが交流システムの基盤をすべて開発したわけではないので、何事も極端な評価はよくないと感じました。

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