新! 学校報「泉」 アーカイブ
若葉学習会学校報「泉」 第695号 (2025年5月号) 今月の職員随想は吉野先生
(世界遺産シリーズ)イグアスの滝 アルゼンチン・ブラジル

学園ニュース①

春・スタートの4月、
通塾コースの通学説明会がありました!
(学校NEWS 5月号)
♦️ 4日から6日にかけて、新年度の通学説明会を行いました。米子、倉吉、境港の3校舎を合わせて34回を実施。例年感じることですが、熱心な保護者の方々が多く、私たち指導スタッフもあらためてやる気をもらいました。すべての職員が全力で指導に当たります。ご期待ください。
新庄先生は中学3年生に入試結果の速報や受験学年の始まりに持つべき心構えを伝えます。模試データなどを元にした独自の合否判定の精度は高いです。1月の進学懇談で彼に「大丈夫」と言われるようにがんばってください。佐布先生は中学1年生に中学入学後の勉強の方法や若葉での指導方法などを丁寧に説きます。通常授業から定期テスト対策まで強力にアシストします。
新庄先生は中学3年生に入試結果の速報や受験学年の始まりに持つべき心構えを伝えます。模試データなどを元にした独自の合否判定の精度は高いです。1月の進学懇談で彼に「大丈夫」と言われるようにがんばってください。佐布先生は中学1年生に中学入学後の勉強の方法や若葉での指導方法などを丁寧に説きます。通常授業から定期テスト対策まで強力にアシストします。
学園ニュース②
クラーク高校
米子キャンパスの
入学式を行いました
(学校NEWS 5月号)
♦️ 8日にANAクラウンプラザホテルで高校リターン科の入学式を行いました。入学生と保護者の皆様にご出席いただき、厳かな雰囲気の中で式は進行しました。小田原校長先生は式辞として高村光太郎の詩を引用し、入学生の皆さんがしっかりと自分の道をつけていくことを期待するという言葉を送りました。3年生の森重さんは「分からないこと、不安なことがあればいつでも声をかけてほしい。共に楽しい高校生活を送りましょう」とエールを送りました。その後、新入生の宮野さんが、自分の夢を掴めるように日々努力をし、成長していきたいという決意を述べました。新しい生活は不安もあるでしょう。周囲の人に積極的に頼ってくださいね。
君たち 僕たち (通学生紹介)

米子校舎 高校3年
三原 昊大 さん
三原 昊大 さん
高2の途中から若葉に通い始めた三原君。理系数学は学校よりもずいぶん先に進んでいたのにも関わらず、体験授業で「感動した」と感想を残してくれた彼に、とても大きな数学の才能を感じました。
理系数学の授業では、年に2回積分の小テストを行うのが恒例行事。1回目はまだ慣れていないこともあり、努力が報われず惨敗。テストを返した時の、この世の終わりかのような悔しそうな表情が忘れられません。しかし、「ただ機械的に計算方法に当てはめるのではなく、本質を理解するようにした」という2回目の小テストでは、とてつもなく大幅な点数アップを果たして、化け物ひしめく最強クラスの中で2位の成績。悔しいと思える人だけが強くなれるのだと思い知らされました。
高校部のパンフレットに載っている美人モデルのような女性に出会うために(笑)、部活を続けながらも確実に受験勉強を続ける三原君。学力の高さはもちろん、明るく前向きな性格の持ち主なので、きっと人を笑顔にする素敵なお医者さんになるでしょう。
(担当 小西)
理系数学の授業では、年に2回積分の小テストを行うのが恒例行事。1回目はまだ慣れていないこともあり、努力が報われず惨敗。テストを返した時の、この世の終わりかのような悔しそうな表情が忘れられません。しかし、「ただ機械的に計算方法に当てはめるのではなく、本質を理解するようにした」という2回目の小テストでは、とてつもなく大幅な点数アップを果たして、化け物ひしめく最強クラスの中で2位の成績。悔しいと思える人だけが強くなれるのだと思い知らされました。
高校部のパンフレットに載っている美人モデルのような女性に出会うために(笑)、部活を続けながらも確実に受験勉強を続ける三原君。学力の高さはもちろん、明るく前向きな性格の持ち主なので、きっと人を笑顔にする素敵なお医者さんになるでしょう。
(担当 小西)
卒業生はいま

音楽家
西村 愛 さん
西村 愛 さん
愛さんは同志社女子大学で作曲を学び、神戸での小学校教諭を経て、結婚後、二人目の出産を機に帰省。現在は子育ての合間を縫ってピアノの演奏活動をしています。得意の「耳コピ」の能力を活かして観客と交流しながら楽しい時間を演出します。カフェや産後ケア施設、お年寄りのサロンなどでの演奏会が好評です。
作曲や編曲の活動も続けています。2030年に開催される「しまね国スポ全スポ」のテーマソングの最終候補にノミネートされています。また、地元音楽家の後押しをする「おさらい会@米子」では「ふるさと」の編曲を手がけました。代表の竹田圭助くんも歌唱の松原愛実さんも若葉の卒業生です。近々再演されるとか。
今回の取材は彼女が高校生の時に通っていた3号館の国語教室で行いました。私が教卓で彼女が当時の席に座って。「エモい~」と言う彼女は当時と変わらないまん丸な瞳の笑顔です。やはり旧姓の「山本!」と呼んでしまいますね。あっという間の2時間。とても楽しい時間でした。
(担当 門脇)
作曲や編曲の活動も続けています。2030年に開催される「しまね国スポ全スポ」のテーマソングの最終候補にノミネートされています。また、地元音楽家の後押しをする「おさらい会@米子」では「ふるさと」の編曲を手がけました。代表の竹田圭助くんも歌唱の松原愛実さんも若葉の卒業生です。近々再演されるとか。
今回の取材は彼女が高校生の時に通っていた3号館の国語教室で行いました。私が教卓で彼女が当時の席に座って。「エモい~」と言う彼女は当時と変わらないまん丸な瞳の笑顔です。やはり旧姓の「山本!」と呼んでしまいますね。あっという間の2時間。とても楽しい時間でした。
(担当 門脇)
職員随想
高校生諸君へ
吉野 正泰
勉強をするための納得のできる動機がある。やれば力がつくであろう適切な素材が揃っている。十分とは言えないまでも勉強をするための時間もある。それでも勉強を継続できない。どうしてもモチベーションを保てないという人はいるだろうか。ただの怠け者の戯言に聞こえるが、実はこういうことを言う生徒は意外と多い。こういう場合に「好きなものは続けられるから、楽しいと思えることから始めればいい」などという人がいる。これは勉強に苦しんだ経験がないからこそ言える能天気なアドバイスである。勉強についてこのような意見を述べる専門家も多いが、受験に必要な教科と科目を全部好きになれる人間などなかなかいないだろう。
勉強というのは航空機の離陸に似ている。まずは滑走路を走ることから始めなければならない。これは前へと進む推進力をゼロから生み出していくことだから、かなり大変なことである。滑走路を走る旅客機は、さながら痛みに呻きながら走るバッファローのようだ。勉強もスタートしてからある程度まで続けるのが最大の難関だ。滑走路は地面である。平坦で滑らかな道とはいえかなりの摩擦力が働く。加速していくには相当の推進力が必要だ。これは勉強で言えば「がむしゃらに、脇目を振らず、つらいとか嫌だとかつまらないとかいうネガティヴな感情を押し殺して進むべき」ところだ。とにかく続けるしかない。つらさに呻きながらもどんどんと加速しなければならない。息を止めるほどの全力で。全速力で。それを続けなければ永遠に離陸することはできない。しかし、そうやって加速していると、ふわっと機体が浮くように勉強の負荷が消えるような瞬間が来る。そして、一度離陸すると摩擦力、つまり勉強の邪魔をする様々なものがまったくと言っていいほど感じられなくなる。どんどん前に進んでいける。この時初めて「勉強は楽しい」と感じられるのだ。この順序に逆はない。
難関大を目指す生徒にありがちな誤解についても述べておく。知識をできるだけ多く身につけること、難問を解く力をつけること、これらが難関大合格には欠かせないと思っている生徒が少なからずいる。これは危険な思い違いである。難関大突破に不可欠なのは「基礎力の充実」である。
反論は当然あるだろうから詳解しよう。問題を解くということは、①自分の持っている知識を運用して②題意を読み取った上で必要な思考を重ね③求められている解答を作り出すということである。ここで問題になるのが、②・③を適切に実行するためには、①に脳のリソースをとられてはならないということだ。①に苦労しているようでは、②・③を満足に行うことは絶対にできない。例えば英語であれば、英単語の意味を思い出したり、英文の文型を捉えたりするのにいちいち立ち止まらなければならないとしたら、設問の意図を見抜いたり、その上で条件に合う解答を作成したりする余力は残っていないということになる。
だから①は、まるで息をするように無意識に行えるようにならなければならない。そしてそのために基礎を繰り返し学習し深めていく。英語なら、英単語の意味を瞬間的に思い出せるようになるまで単語の勉強を繰り返すとか、構造を理解した英文を繰り返し音読するなどがこれに当たる。これがここで言う「基礎力の充実」である。基礎は土台であると同時に、最もよく使うものだということを忘れないでほしい。
勉強というのは航空機の離陸に似ている。まずは滑走路を走ることから始めなければならない。これは前へと進む推進力をゼロから生み出していくことだから、かなり大変なことである。滑走路を走る旅客機は、さながら痛みに呻きながら走るバッファローのようだ。勉強もスタートしてからある程度まで続けるのが最大の難関だ。滑走路は地面である。平坦で滑らかな道とはいえかなりの摩擦力が働く。加速していくには相当の推進力が必要だ。これは勉強で言えば「がむしゃらに、脇目を振らず、つらいとか嫌だとかつまらないとかいうネガティヴな感情を押し殺して進むべき」ところだ。とにかく続けるしかない。つらさに呻きながらもどんどんと加速しなければならない。息を止めるほどの全力で。全速力で。それを続けなければ永遠に離陸することはできない。しかし、そうやって加速していると、ふわっと機体が浮くように勉強の負荷が消えるような瞬間が来る。そして、一度離陸すると摩擦力、つまり勉強の邪魔をする様々なものがまったくと言っていいほど感じられなくなる。どんどん前に進んでいける。この時初めて「勉強は楽しい」と感じられるのだ。この順序に逆はない。
難関大を目指す生徒にありがちな誤解についても述べておく。知識をできるだけ多く身につけること、難問を解く力をつけること、これらが難関大合格には欠かせないと思っている生徒が少なからずいる。これは危険な思い違いである。難関大突破に不可欠なのは「基礎力の充実」である。
反論は当然あるだろうから詳解しよう。問題を解くということは、①自分の持っている知識を運用して②題意を読み取った上で必要な思考を重ね③求められている解答を作り出すということである。ここで問題になるのが、②・③を適切に実行するためには、①に脳のリソースをとられてはならないということだ。①に苦労しているようでは、②・③を満足に行うことは絶対にできない。例えば英語であれば、英単語の意味を思い出したり、英文の文型を捉えたりするのにいちいち立ち止まらなければならないとしたら、設問の意図を見抜いたり、その上で条件に合う解答を作成したりする余力は残っていないということになる。
だから①は、まるで息をするように無意識に行えるようにならなければならない。そしてそのために基礎を繰り返し学習し深めていく。英語なら、英単語の意味を瞬間的に思い出せるようになるまで単語の勉強を繰り返すとか、構造を理解した英文を繰り返し音読するなどがこれに当たる。これがここで言う「基礎力の充実」である。基礎は土台であると同時に、最もよく使うものだということを忘れないでほしい。
