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新! 学校報「泉」 アーカイブ

若葉学習会学校報「泉」 第654号 (2021年12月号) 我妻善逸という男  古徳 知浩

今月の短歌


昼休み母の握ったおむすびを
一口頬ばりもうひとふんばり


米子校舎 中学3年 角 弥笑



君たち僕たち① 
米子校舎 中学3年 
     大野 咲希さん 

 修学旅行で三人一部屋でベッドが二つしかないとき、誰がベッドを使うかをどうやって決めますか。ジャンケン?くじ引き?早い者勝ち?ここで「他の二人に譲る」という選択を実際にするのが咲希さんです。授業中の真剣で強い眼差しからは少し意外でしたが「あまり自己主張しない」「周囲に耳を傾けるタイプ」との自己評通りの行動です。
 将来は医師志望。「地元の大学に進学したい」と言います。この発言の時は授業中に感じるのと同じ強さがありました。心中に強さを持ち、しかし他者との関係の中では一歩譲る。「しなやか」と呼ぶべき性格です。
 驚いたのは、楽しいことを尋ねたときに挙げてくれた音楽鑑賞。よく聞くアーティストが「ユーミン、スピッツ、いきものがかり」とのこと。ご両親の影響でしょうか。いい趣味です。
 「米や野菜を持ってきてくれる祖父のように将来は自分も自給自足の生活がしたい」との発言はもう大人。医師の仕事をしながらそんな生活を送るのに米子は最適かも。
(担当 吉野)


君たち 僕たち② 
高校リターン科 3年
     大塚 耀翔さん

 今年からクラーク高生の仲間入りをした、大塚耀翔くんを紹介します。耀翔くんにクラーク高校に入った感想を聞くと、「明るく楽しいし、先生が接しやすい。」とのことでした。でも実は耀翔くんが入ってから教室が明るくなったように感じています。男子にも女子にも気軽に話しかけてくれるので、自然とクラスの笑顔が増えてきました。
 彼の特技はバドミントンです。週に三回、社会人の方たちと一緒に練習をしています。小学生の頃からお父さんと通っているそうです。そのおかげで、体育の授業でバドミントンをすると、さすがの動きを見せてくれます。ただ、最近は怪我をして少し練習を休憩中のようです。そしてもう一つの特技は、絵を描くことです。カバンの中には常に三十六色の色鉛筆が入っています。彼にはまだ小さな妹がおり、ぬり絵を作ってあげたりもしている、とても優しい耀翔くんなのです。
 まだ将来については考え中だそうですが、クラークでしっかり勉強して、自分の夢を見つけてほしいと思います。
(担当 兼折)

卒業生はいま 

鳥取大学 
医学部医学科
  宮永 勇気さん  
    

 鳥取大学医学科の入試は「数学ゲーム」といわれるほど数学の難易度が高いです。今年はその傾向が特に顕著で、簡単に解ける問題は一つもなく、多くの受験生が苦戦しました。得点率が2割に満たない合格者も出たことからも、その厳しさがわかります。宮永君は共通テストでの判定は芳しくありませんでしたが、2次試験の数学で見事に逆転合格に成功しました。
 全国の有名進学校からつわものが集まるだけあって、頭脳明晰かつ個性的な仲間も多いようです。1年時から留年してしまうことも珍しくない医学生ですが、良き刺激をもらいながら切磋琢磨している様子がうかがえます。勉強面以外でも大学生になってから新たに弓道やギターを初め、充実した毎日を送っているそうです。
 勉強を教えるアルバイトでは「生徒のやる気を引き出すことや、頑張っている子たちを応援するのにやりがいを感じる」と嬉しそうに話してくれました。数学よりも算数を教える方が難しいそうで、チョットだけ苦戦の様子。算数をうまく教えるのって本当に難しいんですよね。
 宮永君から高校生へのメッセージです。「大学での勉強と、高校の勉強は全く異なります。医学科では文系科目はもちろんのこと、数学や物理さえほとんど使いません。だからといって、高校での勉強に意味がないわけないです。文系科目では膨大な知識を暗記するための記憶力が養われ、数学や物理では正しい論理のもとで知識を活用する、絶対的な頭の良さが測れます。」さあ、みなさん、数学を勉強しましょう!
(担当 小西)

学園ニュース(米子校舎)


高校リターン科(クラーク高校米子キャンパス)の体育は月1のお楽しみ!

 まだ暑さの残る十月八日(金)、クラーク高校の生徒たち約二十名が大山登山に出かけました。マイクロバスで若葉を出発して、博労座の駐車場に着いたのが午前十時半。いよいよ登山開始です。全員が山男、山ガールというわけでもありませんので、例年、頂上までたどり着ける生徒はそう多くないのですが、今年はかなり優秀、十二名が登頂に成功しました。
 午後二時に下山を開始し、午後四時半ごろには若葉に帰着予定でしたが、途中、疲労で動けなくなっているおじいさんに遭遇、三年生の四人がサポートしながら下山するというハプニングもあり、予定より少し遅めの午後五時若葉着でした。
 
(担当 鈴木)

職員随想 




我妻善逸という男
 古徳 知浩



 五年前までは「小室さん」と聞くと「小室哲哉」の顔が頭に浮かんだものだが、今「小室さん」と聞くと「小室圭」が脳内を支配するようになった。十代の若い世代は知らない人も多いかもしれないが、「小室哲也」と言えば、安室奈美恵やglobeなど多数のアーティストの作詞作曲、音楽プロデュースを行い、バブル期には日本の長者番付四位という記録を残している。三十代より上の世代なら知らない人はまずいないだろう。その存在を良い意味でも悪い意味でも簡単に書き消してしまった「小室圭」。やはりただ者ではない。あわよくば西暦二五〇〇年頃の日本史の教科書に、皇籍離脱などの関係で彼の名前が記載されている可能性もある。本当に、人生何が起こるか分からない。
 人生何が起こるか分からないと言えば、最近「鬼滅の刃」を読破したことだ。若葉やクラークの生徒たちから2年くらい前から薦められたにもかかわらず、なかなか読む気になれず二年間放置していた。読む気になれなかった理由は、色々あるが一番の理由は「絵が苦手」ということだ。特に刀を握る「手」や「指」の部分などは、圧倒的に下手であり、鬼滅ファンの中でも有名な話である。戦闘シーンもごちゃごちゃしていて、どんな技を繰り出しているのか分かりづらく、魅力が半減してしまっている。
なにより驚くのが、原作である漫画よりもアニメの方が、絵が上手いということだ。「ユーフォ―テーブル」というアニメ制作会社が手掛ける作品は、夜のシーンが美しく、華麗でダイナミックなアクション描写を持ち味としている。3Dレイアウトを駆使した大胆なカメラワークとスピード感溢れる作画は圧巻と言えよう。バトル漫画は当然のことながら、アクションシーンが命である。それを見事に表現させた制作会社。きっとアニメから鬼滅を好きになった人も多いのだろう。
 ここまでボロクソに原作を批判してしまったが、それでも漫画二十三巻すべて読破してしまったのは、間違いなく「我妻善逸」の存在である。
 彼は主人公ではないのだが、キャラの濃さでは主人公である炭治郎を超越したぶっ飛んだ存在だ。私がこれまで読んできた漫画のキャラクターの中で、ぶっ飛んだ存在第一位は「クレヨンしんちゃん」であるが、それに近いものを感じている。大の女性好きと破壊力、そして熱い友情はこの二人の共通項だ。普段発言している内容は、東京オリンピック組織委員会の元会長である森さんの「女性の話は長い」よりもヒドイものばかり(笑)。それでも映画の中では、常に感動と共感を呼ぶ愛されキャラとなり、二人とも国民的アイドルになることに成功している。下品さも、ある一定のラインを超えてしまうと批判を書き消してしまうのだろうか・・・。この存在を生み出した作者の吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)さんは、まさに天才だと断言できる。
 先月、小室圭さんの結婚記者会見が行われた。案の定、ヤフーコメントの中には、お祝いのコメントとともに、批判コメントも多く見られた。これから先、国内外を問わず、様々なメディアに追われることになるだろう。それらを跳ね返すには、誠実な対応や真摯な受け答えなのは間違いないが、それ以上にぶっ飛んだキャラになるのも一つの方法なのかもしれない。チョンマゲスタイルを超える表現と次の司法試験の合格を期待したい。小室さん、ファイトです!そして眞子さん、お幸せに!

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