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新! 学校報「泉」 アーカイブ

若葉学習会学校報「泉」 第652号 (2021年10月号) 娘が作るお弁当  濱 真武美

今月の短歌

ふと空を見上げてみればうろこ雲
もうすぐ冬だと気の早い母


米子校舎 中学2年 清水 真央



君たち僕たち① 
米子校舎 中学2年 
     小川 葵紗さん 

 若葉には小学6年から通ってくれている葵紗さん。写真のような笑顔で、いつも楽しそうな彼女は若葉に来るのが大好きです。他校の生徒の友だちがたくさんできたそうで、そんな友だちと休憩時間におしゃべりすることがとても楽しいとのことです。また、若葉には、面白くて優しい先生方がいっぱいとの印象で、先生方とのおしゃべりも大好きなことの一つだそうです。好きな科目は数学、若葉の数学の時間が大好きとのこと。部活はバドミントン。練習で疲れているとは思うのですが、若葉では授業に全力集中。月例テストや学校の成績が上がっていくのがうれしいとのこと。休みの日はのんびりと心身ともにリフレッシュするそうです。もちろん勉強の時間もちゃんとあるそうです。
 将来の夢は、薬剤師さん。腹痛で薬局に行ったとき、薬剤師さんが親切に対応してくださったのがとてもうれしかったそうです。私もそんな薬剤師さんになりたいと思うようになったからとのこと。そんな素敵な夢に向かって日々頑張る葵紗さんです。
(担当 池渕)
君たち 僕たち② 
米子校舎 高校3年
     足立 優色さん

 「志望校と志望学部を変えます。教育学部の小学校課程への進学を考えています」
 同級生の再従姉妹の紹介で高1から通学を始めました。入学する前の若葉のイメージは「難しそう」だったそうで入学後に「やっぱり」と思ったそうです。今年の高3生の中での僕への質問回数はダントツで一位です。高2の春に不定詞と動名詞の使い分けの質問をするために講義後に残って以来、もう一年以上も22時まで勉強してから下校するというサイクルを続けています。もう何というか、弟子をとったみたいな感じです。何年かに一人、そういう生徒がいますね。
 「誇り、かな」毎日仕事で大変そうなお父さんに、小学校の先生になった理由を尋ねたときの答えだそうです。優色さんはこの答えを聞いて自分も同じ仕事をやってみたいと決意したのです。
 高3になってからの志望変更。志望校のレベルも上がりました。今は成績上昇へ向けての滑走中。苦しい時だけど必ず飛べると信じて最後まで頑張ってほしいですね。
(担当 吉野)


卒業生はいま 

鳥取大学医学部付属病院勤務
   秋田 美紀子 さん  
 

 米子東高、鳥取大学を経て、循環器内科の部署に配属されて6年目の秋田さん。若葉には高校3年間通ってくれました。忙しい日々を送っている彼女ですが、休日のほとんどはどこかの山に登っているほど大の山好き。昨年は大山だけでも40回以上は登ったとか。また、普通の人でも山頂まで登るのに2時間位はかかるのに、往復で2時間22分という驚異的な記録があるとのこと。取材の日も朝8時には大山の山頂にいたというほど山登りが大好きな秋田さんです。
 高校時代は山岳部に所属していましたが、山に登ったのはほんの数回しかなかったそうです。そんな彼女がどうしてこれほど山が好きになったのか尋ねてみると自分の世界を広げてくれた人達との出会いがあったからだそうです。
 「山に登る目的は人さまざまで、またその人たちには様々なドラマがあるのです。例えば、トライアスロンの練習を兼ねて登る人や、写真のテクニックを磨くために登るアマチュアカメラマンとかがそうです。そういう人達と何度か出会うようになり、お互いのことを話せるような仲になると、自分には経験したことのない様々なドラマを知ることができたりします。お互いの山登りにかける目的を共有できることが山登りの虜になった理由の一つだと思います」。
 現在は山登りだけでなく、パーソナルトレーニングや極真空手なども習ってさらに体に磨きをかけている彼女です。短い時間でしたが、彼女と久しぶりに色々な話ができたことは貴重な思い出です。また、会おうね、秋田さん!
(担当 美柑)




学園ニュース(境港校舎)

頑張っています!
境港校舎の中学3年生。
あと半年で合格だ!

 毎年この時期は、中学三年生は部活動を引退し、受験勉強一本に集中している頃です。
 ただ今年は、全国大会に出場するほどの実力があり、今でも勉強と部活動を両立して、多忙な日々を過ごしている生徒がいます。山中梛斗くん(左側)と酒井吾羽くん(右側)です。
 梛斗くんは、陸上のハードルで、吾羽くんはハンドボールで活躍し、次の大会に向けて練習に励んでいます。夏期講習中は特にハードで、努力している彼らの姿勢に私も刺激を受けました。
 今年の境港校舎の三年生は、席の空きがないほど人数が多いのですが、この二人をはじめ、集中力は抜群!全員合格を目指してあと半年頑張っていきます。
(担当 古徳)




職員随想 

娘が作るお弁当
      濱 真武美

 この春、娘が高校生となった。小中学生と高校生との大きな違いは義務教育でなくなることの他に、給食がなくなることだ。我が家ではすでに、2年半前から長男のお弁当作りは始まっていた。毎朝お弁当作りをするのは我が家では妻の役目であった。どこの家庭でもそうであろうが、毎日のお弁当作りは大変そうだ。長女が高校生となり、お弁当の必要数が1つ増えたわけだが、我が家で新しいルールが決まった。それは、週1回、娘がお弁当の当番ということだ。
 妻は中学生の頃から、妻の母親、高校生の姉と3人で、お弁当を交代で作っていたそうだ。当時、米子市立の中学校には給食がなくて、お弁当が中高で6年間必要だった時代である。インターネットなどもない時代、お弁当おかずのバリエーションを増やすべく、「お弁当おかずレシピ本」を見ながら、年頃の女子中高生なだけに、いかにかわいらしいお弁当を作るか、そしてさらに、登校前の忙しい朝、いかに簡単にかつスピーディーに作るかを目標に、日々お弁当作りに励んでいたそうだ。妻が言うには、当時は大変で嫌だなあと思ったこともあったけれども、今となればその時の思い出が、とても心に残っているという。それは、妻だけでなく、妻の姉、妻の母も共通認識であるようで、「あの頃、毎朝順番でよくがんばって作ってたよね」と、何十年たった今でも親子の話題に出ている。
 話を戻すと、今春から長女にお弁当が必要になるということで、妻から娘に、弁当を作らないかと話を持ち出した。それは、自分が中高生の頃に経験したことを娘にも経験させ、料理を作る大変さや家庭でひとつの仕事に責任を持ち遂行することの大切さを経験させたいという思いと、さらに、一番重要な理由だと妻が言うのは、娘が週に1回でも作ってくれるとその日はお弁当作りから解放される!週一くらい楽をしたい!ということであるようだ(そして秘かに中2の次女が高校生になるのを楽しみにしている妻。ちなみに、長男にも高校生になるときに話を持ちかけたが、却下された)。
 娘の高校生活がはじまり、毎週さぼらず普段より早起きをして、お弁当作りをする娘。彼女が作るお弁当は、女子高生らしいかわいらしいもので、彩りも豊かだ。ただ、かわいらしく作ろうとがんばるだけにお弁当箱への詰め込み方にもこだわりがあり、おかずがぎゅうぎゅう詰めではないから、結果として僕には若干、量が少ないのだけれども、それでも娘が作ってくれたということがうれしく、満足できるものである。
 長男はお弁当にこだわりはなく、多少は好みがあるものの、基本的にはどんなお弁当でも良くて、彩りなども気にしない派である。しかし長女は、女の子だからか、それとも彼女の個人的な考えであろうかはわからないけれども、昔から、お弁当のおかずの色彩、野菜の量などいろいろなことが気になるようだ。作り手の妻に文句を言ってくるわけではないが、妻も、おかずの内容には多少気をつけているそうだ。ただ、娘は自分で作りはじめてから、朝のお弁当作りの大変さを身に染みて理解したようで、たまに長男が、「今日の野菜は苦手で食べられなかった」、などと妻に言うと、娘も一緒になって「文句言わずに食べろ」と長男に反論してくれるそうだ。それは、妻にとって、また彼女にとっても大きな収穫だったのではないかと思う。3人の子育ての中で、最も手がかかった長女の成長をうれしく感じる食欲の秋なのである。



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