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新! 学校報「泉」 アーカイブ

若葉学習会学校報「泉」 第649号 (2021年7月号) そもそも・・・   乗本 慎一郎

今月の短歌
サッカーを一生けんめい練習する
オリンピックに絶対でるため

倉吉校舎 小学6年 
山本 和
君たち僕たち① 
境港校舎 中学3年 新和 駿さん 

 中学三年生の月例テストの結果を見ると、全校舎合わせた上位10人のうち、境港校舎に通っている生徒が毎回5人ほど入ります。今年も境港校舎には優秀なメンバーが揃っており、その中の一人が新和駿くんです。
 彼の周りにはいつも友人が集まり、休憩時間中は賑やかな雰囲気。学校でもその明るさは変わらず、クラスを盛り上げてくれる存在らしいです。若葉での授業中は、基本静かですが、発言するときは、きちんと教員の質問に答えてくれます。
 また、彼は手先が器用で「ペン回し」が得意です。一年生の頃は授業中に難易度の高いペン回しをして、床に落とすことがよくありました。(笑)一度そのことを注意したとき、思春期だと反発することもあると思いますが、そういったこともなくペン回しを封印。こういった素直な性格も教員から好感を持たれる理由です。
 卒業まで一年もありませんが、これからも境港校舎の三年生を牽引していって下さい。第一志望合格を、期待しています!    
(担当 古徳)


君たち 僕たち② 
米子校舎 高校3年 澤田 珠希さん

 後輩達からもあらゆる面であこがれの存在の澤田さん。ハンドボール部ではキーパーを任されていました。先日の高校総体で3位という成績に終わり、引退することになったのですが、彼女からのメールでこれまでの部活中心の生活を切替え受験勉強に専念すると知り、彼女には受験生としての自覚ができていると実感しました。
 大学は工学部を志望しています。その理由を尋ねてみると、「世界には食べたくても食べることのできない人がたくさんいます。ほとんどの国では賞味期限が過ぎると捨ててしまうのが現状です。その状況を少しでも改善したいのです。そうすれば、もっと長い期間食品を提供することができ、捨てられる食品も少なくなると思います」とのこと。彼女の強い意志が伝わるコメントでした。
 また、志望大学も決めていて、そこに進学したいのは、昨年から単身赴任中で、いつも自分のことを優しく見守ってくれているお父さまと暮らしたいからだそうです。君の夢が叶いますように。
(担当 美柑)

卒業生はいま 
大海株式会社勤務
営業担当
水上 祥一 さん

 電話が鳴り、「卒業証明書の発行をお願いしたいのですが・・・」の声がした。取材をするのに誰にしようか迷っていたのだが、「これはチャンス!」電話を替わり、取材の依頼をすると、即、快諾してくれました。現役時代も快活ではっきりものが言える生徒でしたが、今も変わってないようです。
 クラーク記念国際高等学校米子キャンパス第九期卒業生。クラスのリーダーとしてみんなを引っ張ってくれました。卒業後は大阪に行ったはずなのですが、「30分したら行きます」という事は米子にいるのか。十数年ぶりに2号館に現れた彼は恰幅のいいおじさんになっていました。彼の後に女性が一人入ってきます。保護者の方かなと思っていたのですが、そのまま、彼の後から部屋に入って来ました。「女房です」。四年前に結婚した奥さんを連れてきました。「僕より女房の方がいいのではと思い、連れてきました」という事は奥さんも卒業生?
 まじまじと顔を見たら、なんと取材者が担任をしていた旧姓Nさんでした。高校時代から付き合っていたのは知っていましたが、まさか結婚しているとは。夫婦共同取材となりました。奥さんは医大のICUで看護士をしています。夫婦そろって写真をと頼んだのですが・・・。
 彼の出勤時間は朝五時半、朝セリに出ないといけないのです。魚の仲買が彼の仕事で、十円違っただけで損得に響いてくる大変な仕事です。一年で六月と年末年始が一番忙しい。同僚とは楽しく仕事ができています。
(担当 池田)


学園ニュース(松江校舎)
松江校舎にはマジメで,にぎやかな,生徒が通っていますよ!

 土曜日の午後、授業が始まる1時間以上前、そろそろ彼女たちがやって来ます。「せんせ~、ここでご飯食べてもいい?」にぎやかな中学2年生の来校です。授業中は、わからない生徒がいると、「せんせ~、私が教えてあげるわ。先生より分かりやすいよ。」「せんせ~、この問題の答え(ホワイトボードに)私に書かせて!」
 対照的なのが中学3年生です。静かで落ち着いた生徒たちで、休憩時間にも黙々と課題に取り組んでいます。
 両極端とも言える生徒たちですが、共通しているのは、授業中の真剣な顔です。そこには「分かりたい」という意欲があふれています。今日も授業が楽しみです。            
(担当 河田)


職員随想 
そもそも・・・  
乗本 慎一郎

 毎日が楽しいということは何よりであると思う。他人や世間といった相対的なことに関係なく、楽しい気分であればいいと思うが、バイオリズム(心身の状態の波)の関係上そうはいかない。「頭が重たい」など気分が晴れない日はあるが、そのような日は残念だ。景気と同じようにインフレとデフレの波は避けられない。 
 伝えたいことがあっても言葉が出ないときがある。頭の中にあるものが具現化できない状態だ。原因は体のデフレ現象、つまり血行不良?血液はお金のようなもの、いくら商品があっても、お金が流通しなければ経済は回らない。
 景気対策が必要なように、体も血流対策をしなければならない。どのようにしたらよいのだろうか?
 CSの朝日放送で「美味しんぼ」の再放送をよく見ている。バブル時代に流行したグルメ漫画だが、食になぞらえて人生の教訓も教えてくれる一石二鳥の漫画である。私のおすすめ回は、主人公の山岡のセリフ「壊れるからありがたいんだ」で有名な「命と器」だ。それで、そもそも、私は何が言いたいかというと、美食と健康を一石二鳥したいってこと!
 「フランスの一流店からフォアグラを取り寄せましょう」美味しんぼの第1話、究極のメニュー作成にあたり、食通の方々が世界の権威ある食材を用意する。そのとき、山岡はアン肝を用意、食通の方々は「アン肝なんて下等な食べ物とフォアグラを同列にするな」と激怒する。結果はアン肝の鮮烈な味に軍配が上がる。「深海の自然の中で育った健康そのもののアンコウの肝臓と、人間の悪知恵で作り出した不健康なガチョウの肝臓と、果たしてどちらがうまいか」バブル時代、権威という形を妄信する食通の方々を皮肉った内容。私も自分の怠惰で不健康な肝臓にならないように注意しなければならない。
 「地産地消」という言葉が使われるようになって久しい。地元で生産されたものを地元で消費するという意味だ。私は海鮮が大好物なので、新鮮なものを食すことができる鳥取県が大好きだ。先日、魚売場で「真っ黒な」ホタテのような貝を見つけた。裏側は逆に「真っ白」である。気にはなったが、異形に思えたので購入はしなかった。後で調べてみると「月日貝」というものだった。お味はホタテ貝よりうま味が濃厚で、ムチムチとした弾力とシャキシャキとした食感がたまらないということだった。月日貝のように、ビジュアル的な要素で敬遠されていたマイナーな海産物をよく見かけるようになった。これも地産地消のおかげであり、うれしいことだ。
 地産地消は地域経済を維持する要素の1つとされているが、人間の体も地産地消が望ましいのかもしれない。外界の余計なことに意識を囚われずに、まずは自らがやるべきことに専念するとエネルギーを効率的に使うことになるのだろう。とはいっても、ついついワイドショーで政治・芸能ネタなどをボーッと見てしまうこともある。善悪二元論的な原始宗教のような感覚が時折に心地よくさせる。番組には世論も反映されているため、ワイドショーは私たち自身の鏡であるともいえる。そのためより中毒性があるのだろうか。
 ファンタジーとリアリティが入り混じる世界で無意味から意味が生まれていく。結局、そもそも、私が何を言いたかったかというと「よい子のみなさん、手洗いはしっかりやろう」ってこと!

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